約 2,372,944 件
https://w.atwiki.jp/aa-ranritsu/pages/277.html
記録01 + 展開 都会では、退魔師の仕事の中に、報告書を含める場合もあるという。 慣れるには良い機会と言われたので、先ずは日記の様な記録を取る事にする。 とは言え、この稼業、言う程付ける記録がある様な気はしないのだけれど。 辿り着いた、陽桜市。 随分な、都会の様だ。 他に都会を知る訳でも無いから、どの程度なのかもわからないけれど、二日くらい迷った。 いずれ、観光しても良いのかも知れないけれど、また迷う事になりそうなので、仕事の事を考えると、 おいそれと出歩くのも控えた方が良いだろうか。 一応、支援の要請で此処に来た事になっては居るが、言う程のものがあるのかは、今の所はわからない。 これから、と言う事なのかも知れないけれど。 慣れる為なのはわかってるけど、標準語で記録を付けるのは、時間がかかって大変。 なー。いつねんなはなさせん、よぉな? 記録02:やまゆり商店街 + 展開 都会の商店街だ。 本で読んだ様なお店が並んでいる。 人の往来も多く見受けられるけれど、駅や街中程では無いのは幸いかも知れない。 人込みは、迷いそうだし、転びそう。 ▶0506 キャロル(犬の子) そんな商店街でぼんやりとしていたら、女の子に声をかけられた。 何故だか、団子を一緒に食べる事になった。都会では、お互いに食べさせるのが流行ってるみたいだ。 都会って、よくわかんない。 小さな子だった。 小学生くらいだろうか。 迷わずうちに帰れただろうか。 記録03:都内某所 + 展開 雪丸「――景太君、ともひなやしなー。ひぃらいたねぇ。」 景太「なんて?」 雪丸「久ぃし振りなー。大きくなったんなー。」 景太「お前は相変わらず小さいな…。年上とは思えん。」 雪丸「歳ぃな、関係無いぃんな、お師はん見てたらなー。」 景太「あれは、人間じゃないから、比較になんないだろ…。って、そんな話は如何でも良いんだ。」 景太「ほら、西藤。挨拶しろ。」 千代「…こいつが退魔師なのか?ふつーの子供じゃないか。」 景太「あ・い・さ・つ・し・ろ。」 千代「…千代。」 雪丸「常日雪丸、と申しぃます。たぬきさん、なー?」 千代「オオカミだ! おい、こいつ節穴だぞ!」 景太「人間に化けてんだから、見た目でわかんなくても仕方無いだろ。」 雪丸「退魔師ぃなん、そのぐらいは化けてるうちに入らんよぉ。可愛らしぃ、お耳と尻尾なんなー。」 千代「この耳と尻尾が見えてるなら、タヌキと間違える事は無いだろ!」 景太「…間違える奴なんだよ。」 雪丸「なー。千代さんはぁ、村に来たいんなー?」 景太「こいつ、最近、そのオオカミの何かに目覚めたらしくてさ。桔梗院、だっけ? そういうのに縛られたくないんだってさ。」 千代「なんで景太が答えてるんだよ!」 千代「…まぁ、大体そのとおりだけどさ。なんか、コレに目覚めてから、そういうルールとか、イヤなんだよ。あたしは自由に生きたいんだ!」 雪丸「気ぃ質も、影響されてるみたい、なー。」 景太「落ち着くまでだけでも、村に置いてやれないかなってさ。」 雪丸「ほーや、これ持っててぇ、なー。」 千代「…お札か、これ?」 雪丸「"怪異"ぃに括られるのぉは、それが無いと村にぃ入れないん、なー。」 景太「通行許可証、って事か。」 雪丸「若しくは、手に負えないて、宣言なー。後はお師はんで、如何にかして、なー。」 景太「丸投げか?」 雪丸「どの道ぃ、お師はんがダメって言いなー、ダメになるん、なー。」 千代「その"お師はん"ってのが、村のボスって事か?」 雪丸「なー。」 千代「そうか。じゃあそいつと話を付ければ良いんだな。」 景太「その通りなんだが、お前が言うと何をしでかすか不安になるな。」 千代「お前、あたしの事を狂犬かなんかだと思ってんのか?」 景太「その態度を見てれば、そうも思うだろ。」 雪丸「なー。景太君はぁ、村の外でも、犬に好かれるん、なー。」 千代「オオカミだ!」 景太「犬を言い出したのはお前だろ…。まぁ、兎も角、態々有り難うな、雪丸。」 雪丸「なー。丁度、ひー↑ざく↓らぁ→しぃ↑に、行くところやぁたら、なー。」 景太「ひーざ……嗚呼、陽桜市か。」 景太「お前が村から出るなんて、珍しいよな。何の用事だ?」 雪丸「勿論、お仕事、なー。」 坂月 景太 (さかづき けいた)村出身の一般人。無害な怪異に懐かれ易いらしいが、異能や退魔の素質は全く無い。 西藤 千代 (にしふじ ちよ)隔世遺伝かつ覚醒遺伝の、狼の気質を宿す少女。最近まで一般人だった。 常日 雪丸 (つねび ゆきまる)村の退魔師。物心ついて以来、村から出るのは初めて。 記録04:練馬堂 + 展開 やまゆり商店街にある、所謂ところの駄菓子屋。 仄か、漂う煙草のにおいは、店の主からかと思ったが、煙草屋でもある様で…駄菓子と煙草、どちらが主副かは知らないけれど。 ▶0006 榛 レイラ 店の主か、店子の丁稚か。 顔に見覚えがあった気がするけれど、気の所為かも知れないけれど。 一つ、駄菓子をお裾分け。お姉さんとは呼んだけれど、たぶん相手の方が年下。 きんよさのわらしゃら……なー、最近の子は、大きく育つんなー。 記録05:通話記録 + 展開 景太「――おー。如何だ、そっちは。…そうか。上手くやってんのか。」 景太「おー。久し振りに帰省したけど、相変わらずだな、村は。」 景太「西藤か? まぁ、ぼちぼち上手くやってるみたいだな。毎日野山を駆け回ってるとさ。」 景太「…それよりさ。姉ちゃん、こないだまで行方不明だったって、マジ?…マジなのか。」 景太「いや良く在る事では無ぇだろうよ。……え、もしかして、良く在る事だったのか、退魔師的には?」 景太「あ、止めろ、解説するな。深く知ると、桔梗院ってのにマークされるんだろ。」 景太「俺は一般人で良いよ。退魔師にゃ、成れないんだし。」 景太「記憶を弄られるのも嫌だしな。お前らの事、忘れたくも無ぇし。」 景太「……止めろ。村の人間って時点で一般人じゃない、とか言うのは。」 坂月 景太 (さかづき けいた)電話の主。久々に帰省したら、スマホヨが圏外じゃ無くなっててびびる。 常日 雪丸 (つねび ゆきまる)電話の相手。スマホヨで電話を掛けるのに10分くらいかかる。 西藤 千代 (にしふじ ちよ)電話には出て無い。山を走り回るウルフガール。 記録06:何処かの喫茶店内 + 展開 雪丸「なー。えないな、うえがらしぃな、ひぃらにねぇ。」 美鳥「なんて?」 雪丸「時間、遅ぅれて、ごめんねぇ。」 美鳥「慣れない土地だもんね、仕方ないよ。」 雪丸「なー? ふーな、迷ったって、わかったの?」 美鳥「何でって、雪くん、道に迷いそうな感じするし…。他人のこと言えないけども…。」 雪丸「美鳥ちゃんも、迷ってぇたもんねぇ。」 美鳥「あれは、迷ってたって言うか……まぁそれは良いや。」 美鳥「えっと…はい、これ。もしお仕事で手詰まりになったら使って、だって。」 雪丸「なー。お師はんのー。未だ大丈夫だぁと、思うんけど。」 美鳥「お仕事、順調?お仕事以外でも、困ってる事とか、ある?」 雪丸「なぁんも。」 美鳥「そう。それなら良いけどね。無理しないで、何時でも相談してね。」 雪丸「なー。それよぉり。美鳥ちゃん、恋人できたぁって、ほんとーなー?」 美鳥「ん゛っ。」 美鳥「……誰、そんなこと言ったの。出来てないから。恋人…では、無い、から。」 雪丸「ほんとー?」 美鳥「……恋人では、無いもん。」 雪丸「ほーや、なんなー?」 美鳥「何って言われても…その…。わたしだって、わかんないよ…。」 雪丸「ほーや、わかったら、教えぇてね。」 美鳥「…まぁ、わかったら……?」 雪丸「なー。美鳥ちゃん、眼鏡変えたんなー?」 美鳥「…急に話題変わったね。雪くん、ほんとにマイペースだねぇ。」 雪丸「なー?」 觥 美鳥 (つのさかづき みどり)村唯一の神社、坂月神社の宮司兼巫女だが、一般人。寒暖の差がちょっとしんどいなぁ、とぼやいている。 常日 雪丸 (つねび ゆきまる)村唯一の退魔師。道に迷うので、未だに陽桜市の観光が出来て居ない。 記録07:ぐりどる + 展開 何時かの女の子に連れられて、お好み焼き屋さんに。 はなひなーのもにやきは、無いらしいのだが。 ▶0506 キャロル(犬の子) 何時かの女の子は、キャロルさんと言う名前だそう。 お好み焼きは、初めての様だったけれど。上手に焼き上げて居たので、器用なのかも知れない。 幼く、元気に笑う様は、愛らしいと思う。 そう言えば。 丁度持って居たのだし、渡して置けば良かったかも。 また会う機会が在ったら、そうしようかな。 記録08:異界 + 展開 一段落と、胸を撫で下ろしていた退魔師も多い様に思うけれど。 実際の所、何か状況が良く成ったかと言えば、そんな気もしない。 無論、一般人が助かったのは、喜ぶべきかと思うけれど。 そう言えば、彼らの処遇は如何なるものなのだろう。 お師はんから聞いた所では、消されたりするらしいのだけれど。記憶を。 その辺は、桔梗院が考える事なので、知る由も無い。 さて、それはそれとしても。 調査は続くらしく、何か知らない組織を追い駆けるとか。 ちょっと困る。 調査が続く事は、構わないのだけれど。 その組織が、退魔師で。人間で、構成されるのだとすれば。 つまり、敵も人間なのだとすれば、それは困る。 だって、対人戦は教わっていない。 ――懐から、札を取り出す。 美鳥ちゃんが持って来てくれた、お師はんの護符。 此処が、切り所か。 是ならまぁ、人間にも通じるだろう。 たぶん。きっと。そうだと良いな。 記録09:坂月神社 + 展開 コタロー「なんじゃ、思ったより早かったのう。」 美鳥「ただいま…あれ、コタローちゃんがお留守番だったの?千代ちゃんは、今日はお休み?」 コタロー「まぁそんな様なもんじゃな。それより、あれはちゃんと渡せたのかの。」 美鳥「うん。雪くんには、ちゃんと会えたから。…あのお札? って、何なのか、聞いても大丈夫なやつ?」 コタロー「ちと特殊な式…一般人には"式神"とか言った方が通じるかの?その顕現用の札じゃな。ファンタジー的には、召喚術みたいな見た目になるかのう。」 美鳥「ファンタジー…な感じなんだ。雪くん、そういうの、使えるの?」 コタロー「札術の基礎なら、一通り出来とる筈じゃぞ。まぁ、あれを使いこなせるかは知らんがの。」 美鳥「え…大丈夫なの?」 コタロー「如何にもならんなら、他の退魔師を頼れば良いだけじゃ。その為の合同事業なんじゃから。村の零細退魔師の尻拭い位、やって貰わんとな。」 美鳥「…それって、政治のお話?」 コタロー「そんなこんがらがったもんでも無いわい。人手は貸してやったんじゃから、それを上手く使うのは向こうの仕事じゃ。」 美鳥「そういうもの…なのかな。退魔師の仕事っていうのも。」 コタロー「なんじゃ、退魔仕事に興味でも湧いたのか?」 美鳥「興味、って言うか…わたし、そういうの、何も知らないな、って。」 コタロー「そりゃまぁ、美鳥は"一般人"じゃからのう。必要以上に知っとると、村の外で要らん苦労をするからの。」 コタロー「嗚呼、今のは勿論、政治の話じゃ。」 美鳥「…うん、それは、何と無くは知ってるけれど。」 美鳥「でも、良いのかなぁって。わたし、一応、村の神社の主なんだけど。オカルト染みた事、全然で良いのかな…。」 コタロー「ふむ? 雪丸の奴が仕事して居る素振りでも見て、何ぞ思うてかの?」 美鳥「雪くんとは、お茶飲んで雑談して来ただけなんだけども…。いや、でも、そうなのかも知れないね。」 コタロー「そうじゃのう…。古来、巫女とは、神と人との橋渡しじゃ。それ故、巫女とは、半歩程、神の側に踏み入れて居るものじゃな。」 コタロー「じゃが、此処は妖の統べる村。橋渡すのならば、妖と人と、じゃろう。」 美鳥「…それってやっぱり、半歩だけは妖の側に踏み入れないとダメなんじゃないの?」 コタロー「神が坐しますは、遠き神の代。妖が統べるは、この村で隣に。距離が違うんじゃよ、最初からな。然すれば、この村の巫女に求められる事、即ち。」 コタロー「誰よりも、"人の側"で在る事、じゃな。」 美鳥「…"一般人"で在る事を、求められてる?」 コタロー「今の儘、其の儘が一番、って事じゃな。」 美鳥「そういうもの、なのかなぁ…。」 コタロー「そういう事で、良かろうよ。」 コタロー「大体、要らんもん知っとると、猶の事嫁に行き辛くなるじゃろが、お主。」 美鳥「…何か言った?」 觥 美鳥 (つのさかづき みどり)坂月神社の主、詰まりボス。威厳も貫禄も霊能力も、何も無い。 九尾 狐太郎 (コタロー)村の主、詰まりボス。表も裏も取り仕切る、出来る妖狐。 記録10:村 + 展開 コタロー「お主はそろそろ東京に戻るんじゃったかの?」 景太「そうだな。予定より長居しちまった。」 コタロー何の娯楽も無い田舎じゃが、お主の郷じゃ。何時でも来て、何時迄でも居れば良い。」 景太「おー。その内、また帰って来るわ。」 景太「別に俺が言う事でも無い気はするけどよ。西藤の事、よろしく頼むわ。」 コタロー「あれも随分、村が馴染む様じゃ。何も心配する事は無かろうよ。」 コタロー「お主こそ、妖の類に懐かれ易いのは変わらん様じゃ。何ぞ問題在れば、わしでも雪丸でも良いから、頼るんじゃぞ。桔梗院だのは止めて置け。」 景太「わかってるよ、その辺は。だから今回も頼ったんじゃねーか。」 景太「…しかし、雪丸の奴、ほんとに退魔師ってやつだったんだな。」 コタロー「なんじゃ、美鳥と言いお主と言い。雪丸を無職か何かだと思っとったんか。」 景太「そうは言わねぇけどさ。あんまり、その……退魔師って、要は化け物と戦うんだろ?そういうイメージと結び付かなくてさ。」 コタロー「切った張ったばかりでも無いが、まぁそうじゃな。並の退魔師程度には、仕込んで置いたからの。」 景太「やっぱコタローが師匠なのか?」 コタロー「そりゃまぁのう。他に教えられそうな者も居らんかったし。」 景太「村の外に出てまでの一仕事は初めてだ、って言ってたな。雪丸も一人前の退魔師、ってやつか?」 コタロー「如何だかのう。……あれは、才覚が在るでも無し。伸びしろが余り無いと言う意味では、とっくに一人前かも知れんがの。」 景太「随分厳しいな、おい。本人が訊いたら、内心はちょっとへこむんじゃないか?」 コタロー「あれが気落ちするとこなんぞ、想像も出来んわ。」 景太「…それはまぁ、確かに。」 景太「まぁでも、今回の仕事が上手くこなせたら、褒めてやっても良いんじゃないか?師匠でもあるお前から褒められれば、雪丸も喜ぶだろ。」 コタロー「…如何だかのう。」 コタロー「あれが内心、わしを如何思ってるかなぞ、わしにもわからんよ。」 景太「……はっ。コタローも、そう不安がる事も在るんだな。」 コタロー「…不安がって等、居らんわい。」 景太「だったら、素直に褒めてやれって。何考えてるかわかんない奴だけど、喜ぶに決まってんだから。」 コタロー「…ふん。わしにアドバイスの心算か。百年でも足らん程、早いわ。」 九尾 狐太郎 (コタロー)千変万化の妖狐。元々の性別は、もう忘れた。 坂月 景太 (さかづき けいた)坂月神社の分家筋。周囲が妖だらけでも一般人で居られるのは、村の主の政治力のお陰。 記録00:昔日の冬 + 展開 境界が揺らぐ。 其れは、此の村では珍しい事では無い。 其の様に造り、其の様に施して居るのだから。 だから、其の日の来訪者も、ちゃんと迷い帰られる様にして、其れで終わりの筈だった。 妖狐「…如何云う事だ?」 白く覆われた野林の端。 其れは、独り、其処に居た。 独りで、辿り着ける訳が無い其処に。 妖狐「口減らしに捨て置いた…と云う訳でも在るまい。」 唯、迷い込んだので在れば、其れは独りの筈は無く。 だとすれば、其れは誰かの、願いだとか、祈りだとか、 そう呼ばれる事も在る、力無き人間の足掻きの結果か。 妖狐「何を願うてかは、知る由も無いが。願い一つで、結界すらも踏み越えられては、立つ瀬も無いな。」 いや。或いは。 己が生命すらも、要らぬと。 其の魂魄すらも捧げて、誰かが願ったのならば。 抱き上げる、其の身体は、雪に奪われた熱を、取り戻せずに居る。 此の儘で在れば、願いは叶わずに、終わるのだろう。 妖狐「…永らえてやる事は、出来様。だが、其れは。」 恨むだろうか。 人の在り様を、半歩外されて。 きっと、もう、唯の人間には、戻れ無いだろう。 妖狐「――恨みも、辛みも、生きなければ、抱け無い。御主の預かり知らぬ所で、御主の生を決定付ける、此の我を。」 妖狐「恨んでくれ様とも、憎んでくれ様とも。其の願いの通り。そう願われた通り。生きてくれ。」 其の生を、妖が侵す。 緩やかに、腕の中に熱を生み。 鼓動が、命を数える。 降り積もる雪選りも、静かに。 九尾 狐太郎 (コタロー)かつてその妖狐は、人間と共に在る事を選び、村を興した。ある雪の日に、村の住人が一人増えたという、唯それだけの出来事。
https://w.atwiki.jp/htc3g/pages/28.html
atokp.ppc_arm.cabからcab_renamerなどで以下のファイルを取り出し.dumpへ ATOKIMM.DLL ATOKP.CPL ATOKP.DIC ATOKPCE.DLL ATOKPFI.DIC ATOKPRE.DAT ATOKPSIP.DLL ATOKPTE.EXE ATOKPTKJ.DIC ATOKPTMP.DAT ATOKPUT.EXE ATOKPW.DLL ヘルプが必要な人は他のファイルも全部入れる。 ATOKをDefaultIMにしたい人はAsukal氏のDefault_SIP_Hermes.cabからATOKPSIP.DLLを取り出し上書き レジストリ編集について 経験則ですが、上記のファイル群を入れて焼いたROMを起動し、Settings - System - ATOK設定 から「日本語入力にATOKを使用する」にチェックを入れれば、レジストリの編集は必要ありません。自動で設定が書き込まれ、ソフトリセット後にしっかりと組み込まれています。 default.rguにレジストリ追加 [HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Control\Layouts\e0010411] "Ime File"="atokimm.dll" "Layout Text"="Microsoft IME3.1(JPN)" "Keyboard Layout"="00000411" [HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{6F725483-642C-11d5-8205-0800460222F0}] "CodeType"=dword 00000002 @="文字一覧" [HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{6F725483-642C-11d5-8205-0800460222F0}\IsSIPInputMethod] @="1" [HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{6F725483-642C-11d5-8205-0800460222F0}\InprocServer32] @="\\Windows\\ATOKPSIP.DLL" [HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{6F725483-642C-11d5-8205-0800460222F0}\DefaultIcon] @="\\Windows\\ATOKPSIP.DLL,0" [HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{6F725484-642C-11d5-8205-0800460222F0}] "DataPath"="\\WINDOWS\\ATOKPTMP.DAT" "EditorPath"="\\WINDOWS\\ATOKPTE.EXE" @="定型文" [HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{6F725484-642C-11d5-8205-0800460222F0}\IsSIPInputMethod] @="1" [HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{6F725484-642C-11d5-8205-0800460222F0}\InprocServer32] @="\\Windows\\ATOKPSIP.DLL" [HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{6F725484-642C-11d5-8205-0800460222F0}\DefaultIcon] @="\\Windows\\ATOKPSIP.DLL,0" [HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{6F725485-642C-11d5-8205-0800460222F0}] "CandDisp"=dword 00000001 "DTrmDelay"=dword 00001388 "RecgDelay"=dword 000001f4 "HalfMode"=dword 00000000 "RecgType"=dword 00000001 @="手書き" [HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{6F725485-642C-11d5-8205-0800460222F0}\IsSIPInputMethod] @="1" [HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{6F725485-642C-11d5-8205-0800460222F0}\InprocServer32] @="\\Windows\\ATOKPSIP.DLL" [HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{6F725485-642C-11d5-8205-0800460222F0}\DefaultIcon] @="\\Windows\\ATOKPSIP.DLL,0" [HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{6F725481-642C-11d5-8205-0800460222F0}] "PanelType"=dword 00010002 @="ひらがな/カタカナ" [HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{6F725481-642C-11d5-8205-0800460222F0}\IsSIPInputMethod] @="1" [HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{6F725481-642C-11d5-8205-0800460222F0}\InprocServer32] @="\\Windows\\ATOKPSIP.DLL" [HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{6F725481-642C-11d5-8205-0800460222F0}\DefaultIcon] @="\\Windows\\ATOKPSIP.DLL,0" [HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{6F725480-642C-11d5-8205-0800460222F0}] "HalfMode"=dword 00000004 "InputMode"=dword 00000001 @="英数" [HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{6F725480-642C-11d5-8205-0800460222F0}\IsSIPInputMethod] @="1" [HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{6F725480-642C-11d5-8205-0800460222F0}\InprocServer32] @="\\Windows\\ATOKPSIP.DLL" [HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{6F725480-642C-11d5-8205-0800460222F0}\DefaultIcon] @="\\Windows\\ATOKPSIP.DLL,0" user.rguに追加 [HKEY_CURRENT_USER\Software\JustSystem] [HKEY_CURRENT_USER\Software\JustSystem\ATOKPSIP] "InitialDelay"=dword 000003e8 "RepeatRate"=dword 0000000f [HKEY_CURRENT_USER\Software\JustSystem\ATOKIMM] "IMEFILE"="atokpw.dll" [HKEY_CURRENT_USER\Software\JustSystem\ATOKIMM\UPDATE] "Count"=dword 00000000 [HKEY_CURRENT_USER\Software\JustSystem\ATOKM] "LastUpdate"=dword 00000000 "PATH"="\\Windows" "Critical"=dword 00000000 [HKEY_CURRENT_USER\Software\JustSystem\ATOKM\Config] "Confirm"=dword 00000003 "KanaCand"=dword 00000000 "HZConvKigou"=hex 01,01,01,01,01,01,01,01,01,01,01,01,01,01,01,01,01,01,01,01,01,01,01,01,01,01,01,01,01,00,00,00,00,00 "HZConvD"=dword 00000006 "HZConvM"=dword 00000000 "KConvD"=dword 0000000d "KConvM"=dword 00000000 "Recover"=dword 00000001 "AddCand"=dword 0000001f "RecReplace"=dword 0000000f "RecKana"=dword 00000007 "RecRoma"=dword 00000007 "Rec"=dword 00000000 "SpaceKey"=dword 0000001b "SystemDic"=dword 00000000 "Kutouten"=dword 0000000f "Code"=dword 00000001 "Okuri"=dword 00000000 "GakuType"=dword 0000000f "AutoAdd"=dword 0000000e "Learn"=dword 00000001 "TransM"=dword 00000000 "InputT"=dword 00000000 "InputM"=dword 00000000 [HKEY_CURRENT_USER\Software\JustSystem\ATOKM\PresetDIC] "5"="" "4"="" "3"="" "2"="" "1"="\\Windows\\ATOKPRE.DAT" [HKEY_CURRENT_USER\Software\JustSystem\ATOKM\UserDIC] "5"="" "4"="" "3"="" "2"="" "1"="\\Windows\\ATOKPYOU.DIC" [HKEY_CURRENT_USER\Software\JustSystem\ATOKM\UI] "ConjeLevel"=dword 00000003 "ConjeValid"=dword 00000001 "DecHist"="\\Windows\\ATOKPDEC.DAT" "ConvCount"=dword 00000002 "KanaUnlock"=dword 00000015 "KanaLock"=dword 00000015 "Timer"=dword 000007d0 "CandPageSize"=dword 00000005 "BKCTarKotei"=dword 000000ff "BKCKoteiCs"=dword 000000ff "BKCKotei"=dword 00ffffff "BKCCs"=dword 00ff0000 "TXCTarKotei"=dword 00ffffff "TXCKoteiCs"=dword 00ffffff "TXCKotei"=dword 000000ff "TXCCs"=dword 00ffffff "BKCTarNotConv"=dword 00ff0000 "BKCConv"=dword 00ffffff "BKCTarConv"=dword 00ffff00 "BKCInput"=dword 00ffffff "TXCTarNotConv"=dword 00ffffff "TXCConv"=dword 00ff0000 "TXCTarConv"=dword 00000000 "TXCInput"=dword 00ff0000 "Limit"=dword 00000004 "DUT"="\\Windows\\ATOKPUT.EXE" [HKEY_CURRENT_USER\Software\JustSystem\ATOKM\DIC] "5"="" "4"="" "3"="\\Windows\\ATOKPFI.DIC" "2"="\\Windows\\ATOKPTKJ.DIC" "1"="\\Windows\\ATOKP.DIC" [HKEY_CURRENT_USER\Software\JustSystem\ATOKM\Style] "SpaceType"=dword 00000000 "Index"=dword 00000000 "ShiftAZ"=dword 00000000 "S04"="\\Windows\\ATOK_VJE.TBL" "S03"="\\Windows\\ATOK_WXG.TBL" "S02"="\\Windows\\ATOK_MSI.TBL" "S01"="\\Windows\\ATOK_PN.TBL" "Count"=dword 00000004 [HKEY_CURRENT_USER\Control Panel\Input Method\Hot Keys\00000030] "Ime"=dword e0010411 "KM"=dword 0000c001 "VK"=dword 00000019 [HKEY_CURRENT_USER\ControlPanel\Sip] "SuggChars"=dword 00000002
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/3532.html
『ぷーすぷーすぷーす!』 32KB 虐待 改造 子ゆ 透明な箱 現代 虐待人間 うんしー 14作目 ゆ虐の基本テクニック。 それは、何と言っても「ぷーすぷーす」だろう。針・爪楊枝・あるいは枝。 様々な材質で様々な鋭く尖ったもので、ゆっくりたちの柔らかい体を貫いていく。 人間と違って、中身が餡子(もしくはチョコやクリーム)な彼らはどれだけぷーすぷーす されたとしても、中枢餡に届かない限りは死ぬことがない。 つまり、いつまでも苦しめさせることができるという訳で、 テクニックとしてはまさに基本中の基本なのだ。 だが、人間基本が大事だ。 基本をおろそかにして、やたらと高度な技術が必要なゆ虐や、 高価な虐待道具だけを追い求めるようでは駄目だ……って、博士が言ってた。 まあ、そんな訳で。 今日は『ぷーすぷーす』オンリーで虐待してみようと思うのだ。 「そういう訳だ、分かったか?」 俺が尖った針を見せびらかしながら三匹の子ゆっくりたちにそう宣言すると、 彼らは威勢良く返事した。 「ゆっびゃあああ! やだよおおお! ゆっくりさせてええええええ!」 「まりちゃのおぼうちかえちてよおおおおおおおおおおおおおおおお!」 「ゆああああああん! ゆっくち! ゆっくちいいいいいいいいいい!」 うんうん。いいお返事。 『ぷーすぷーすぷーす!』 マンネリあき 「さてさて。ゆっくりはいるかなー?」 ゲスが増えすぎたせいで、少し前に一斉駆除が行われたとある公園。 (※二度舞台になった公園とは別) そこに俺は目星をつけていた。 一斉駆除の後は、馬鹿な野良が増えやすい。 ちなみにこの場合の馬鹿とは――。 「ここはまりささまのゆっくりプレイスだぜ! とおりたければあまあまをよこしてね! さっさとしろこのぐず!」 というゲスパターンか、 「ゆ、ゆ。にんげんさん、ゆっくりしていってね! にんげんさん、ゆっくりしていってね! ……どうしておへんじしてくれないの? ゆっくりしてないの? ぷぷぷ、ゆっくりしてないにんげんさんはかわいそうだね!」 というゆっくり至上主義パターンのどちらかだ。 さて、何かいるかな………………っと。 「くぞまりざああああ!! これっぽっちのごはんさんじゃでいぶもおちびちゃんもぜんっぜん まんぞくできないんだよおおおおお? りかいできる? ねえ、りかいできてるのお?」 耳にきーんとくるがなり声。これは……れいむの声か。 「ごめんなざい! ごめんなざい! でぼごれがぜいいっぱいなんだよ! これだけあれば、じゅうぶんでしょお!?」 「おちびちゃんをにんっしんしてるから、でいぶはごはんがひつようなの! たっくさんたっくさんひつようなの! えいようとれなきゃおちびちゃんしんじゃうでしょ? なに? おちびちゃんがしねばいいとおもってるの!? もしそうならりこんだよ! このいえからいますぐでていってね!」 「ゆ、ゆ……」 典型的なでいぶと気弱なまりさか。最近あまり見てなかった王道パターンではあるな。 俺はそっと物陰から様子を窺うことにした。 予想通り、ぶくぶくに太ったれいむとガリガリに痩せたまりさ。 それから――お、ちょうど良く子ゆっくりもいるじゃないか。 「おい、くちょじじい! はやくごはんしゃんたくさんもっちぇきちぇね!」 「しょうだしょうだ! むにょう! むにょうじじい!」 「おにゃかすいたおにゃかすいたおにゃかすいたあああああ! やじゃあああ! あまあま、あまあまあああああ!」 子ゆっくりはれいむ・れいむ・まりさの三匹か。どいつもこいつもなかなかふてぶてしいツラだ。 次女らしいれいむは、もみあげがやたらとわさわさしているレアモノだ。 大きさも……ちょうどいいか。 俺がやろうとしている虐待は、成体ではあまりに大きすぎるのだ。 では、いただくとしますか。 「ゆっくりしないでさっさと……ゆゆ、にんげん!?」 「に、にんげんさん!?」 まりさが怯えた表情を浮かべた。 れいむはふてぶてしい表情で告げる。 「おいにんげん! ちょうどいいところにきたね! むのうなくそまりさにかわってあまあまもってきてね! たっくさんでいいよ!」 「くしょにんげん! あまあまもっちぇこい!」 「しょうだしょうだーっ!」 「あまあまほしい! まりちゃあまあまほしいよおおおおおお!」 はっはっは、今日の俺は非常に気分がよろしい。 だから、でいぶ如きの言葉で怒ったりなどはしにあ。 それより、まりさ。 お前が今抱えている悩みを、全て綺麗さっぱり解決してあげようじゃないか。 「ゆ、ゆ……ほんとう、に……?」 ああ、本当だとも。 そのやり方も簡単だ。 ステップ1。 まず、子ゆっくり三匹を俺が捕獲するだろ。 「ゆゆ!? にゃにしゅるんだあああああ! やべろ! どれいのぶんざいで しゃわるなあああああ!」 「やめりょ、やめりょおおお! れいみゅのおかざりにしゃわるなああああ!」 「ゆゆ、おしょらをとんで…………やじゃあああ! やべでえええ! だずげでええええ!」 「で、でいぶのおぢびじゃんになにするだああああああああああ!」 「に、にんげんさん! やめてね! やめてね、ゆっくりやめてね!」 ステップ2。 それから、このでいぶの下半身を潰すだろ。 「ぎょぶ!? で、で、でいぶのあんよさんがあああああああああああ!? みわくてきでこわくてきでこうきなほうせきにもたどえられだでいぶのあんよおおおおお!!」 「でいぶううう! でいぶううう! やめであげでええええ! おねがいじまずがらああああああああああああああああああああ!」 ステップ3。 ついでに、胎内のおちびちゃんも押し潰しておくだろ。 「ぴぎゃ! ぴ、ぴ、ぴ……ぴぎゅ……」 「ぴょ!? ぴょ、ぴょ、ぴょ……」 「ぷぎゅ……!?」 お、なんかもう口利けたのか。 「でいぶのがわいいがわいいおぢびじゃんがああああああああああああああああああああ!」 「おちびちゃあああああああああああああああああああああああああああああああああん!」 「いもーちょ! いもーちょおおおお!」 「やべじぇええ! はなしちぇえええ!」 「おうぢがえりゅうううううう! まりちゃもうおうぢがえりゅうううう!」 ステップ4。 最後にでいぶの下半身がほぼ破壊されたのを確認して、無理矢理立たせるだろ。 「ゆぼ!?」 「れいむうう! れいむううう!」 ステップ5。 ついでにサービスで口を業務用のホッチキスで完全に塞いでおくだろ。 「……! …………!!!」 「れいむ! れいむ! ゆっくりしてね! ゆっくりしてねええええ!」 はい、これでまりさの悩みは全て解決したぞ。 食糧問題も、家庭不和も、一気に無くなったな! 「れいむ……れいむう……ごべんね……ごべんねええ……」 嬉しさのせいで啜り泣くまりさを置き去りにして、俺は報酬として子ゆっくり三匹を連れて帰ることにした。 いやあ、いいことをした後は気分がいい。 連れて帰った子ゆっくりは軽く体を拭いた程度で、それ以外はあんよ焼きなども行っていない。 だからなのか、透明な箱の中で子ゆたちは俺に向かって一生懸命ぷくー! をしている。 「れいみゅのぷくー! で、くそにんげんはさっさとしんでにぇ!」 「しょーだしょーだ! ぷくー! ぷくー!」 「きょわいよぉ……しゅごくきょわいよお……やだよお……ぷくーしたくないよお……」 それにしても、随分と甘やかされたのだろう。既にソフトボール大くらいはある癖に、 赤ゆ言葉が完全に抜けきってない。 さて、と。 俺は一番敵意を剥き出しにしている長女らしいれいむを選んだ。使うのは――――。 「やっぱ爪楊枝が基本だよな」 俺は爪楊枝お徳用セットを取り出した。 「ゆゆ? えださん……?」 長女れいむの表情に、初めて怯えが走った。 先端が鋭く尖っているものは、やはりどんな生物にも恐怖心を与えるものらしい。 さあ、れいむちゃん。 痛い痛い痛い痛い痛い痛い思いをする覚悟はできたかな? 「や、やめてね? とげとげーのちくちくーのえださんを、れいむにちかづけないでね?」 俺はゆっくりと、爪楊枝を長女れいむに近づけていく。 もちろん、箱の中でれいむはゆっくりと後ずさっていくが……。 狭い箱では、すぐに角に追い込まれてしまう。 「ぷ……ぷくーするよ! れいむのぷくーで、しーしーもらしゅといいよ!」 ぷくー、をした瞬間俺は素早く長女れいむの頬を爪楊枝で突き刺した。 柔らかな饅頭の皮を、楊枝はあっさりと貫いた。 ――瞬間。 「ぷしゅ……いじゃあああああああああああああああああああああああい! いじゃい! いじゃい! いじゃあああああああああああああああい!」 「おねーしゃ! おねーしゃああああん!」 「やじゃあああ! おうちいいい! まりちゃのおうちいいいいいい!」 じたばたと悶え苦しむれいむを、しばらく観賞する。 俺たち人間の頬と違い、ゆっくりの頬は胴体でもある。 その痛みは、生半可なものではあるまい。 「ぢぐぢぐ! ぢぐぢぐいやああああああああああ! いちゃいよおおおおお!」 ぷりぷりと尻を振るれいむ。たった一本でこの騒ぎだ。 ……よし、せっかくだから落ち着くまで見守ってやろうじゃないか。 多分、溺愛されて育った長女れいむにとっては、生まれて初めての『痛み』なのだから。 十分後。 「ゆぐっ! ゆぐぅっ! いじゃいよお……ぷーすぷーす……ゆっくちできないよぉ……」 「おねーしゃん! ゆっくりしていって、ね……」 「まりちゃ……おうち……まりちゃ、おうちい……」 泣き疲れたのか、ひくひくと痙攣する長女れいむと、ゆっくりと近づいて行く次女れいむ。 そして、隅っこで我関せずとばかりにおうちかえるを連呼するまりさ。 「おい、れいむ」 「……ぐぞどれい……いまずぐ……なんどかじろお……」 「いやいや。まだぷーすぷーすしなきゃいけないから」 「…………………………………………………………………………………………………………ゆ?」 きょとんとした表情で、俺の言葉を聞いた長女れいむ。 だが、その言葉を理解して見る見る内に全身が青ざめていった。 「や……やめでね? ぷーすぷーすさんは、しゅごくゆっくちできにゃいよ……?」 「そんなことはないさ。俺はゆっくりできる」 「やだ……やだ、やだ、やだやだやだ……やじゃああああああああああああああ! たじゅげでぐだざい! れいみゅぷくーしてぎょめんなさい! にどとしません! にどとおにいさんにざがらいまぢぇんっ! じゃから……じゃからたちゅげでええええええええええええええええええええええええ!」 はっはっは。それでは、続いて一気に三本いくぞ。 「だずげでえええ! れいむ! れいむだずげでえええええ!」 「ゆ、ゆゆ? ゆ……きゃ、きゃわいくってごめんにぇ!」 次女れいむがぷりんと、長女れいむにあにゃるを見せた。セクシーポーズのつもりらしい。 どういう思考を辿れば、それが助けになるのかさっぱり分からないぜ。 「だにやっでんだぐぞれいむううううううう! なんどがじろおおおお!」 長女れいむが怒り狂って飛びかかろうとするが、素早くそれを押さえつけた。 さあ、ぷーすぷーすぷーす! 爪楊枝が彼女の頬を、後頭部を、そして顎の下を貫いた。 「ゆ……び……!」 一本貫かれるたびに、れいむはのーびのーびをするように痙攣する。 「か、は……! ゆ、ごぉお……」 激痛のせいで、声を発することもできないらしい。 俺はれいむに優しく言ってやった。 「まだまだぷーすぷーすは沢山あるからな。……ゆっくりがんばれよ?」 「ゆびいいい!?」 爪楊枝を一本取り出し、それをゆっくりゆっくりとれいむの目に見えるように、近づけさせていく。 片手で固定した長女れいむは逃げることもできず、おそろしーしーを間欠泉のように漏らした。 ゆっくりゆっくりと近付く爪楊枝。 長女れいむは反射的にだろう、瞼を閉じた。 なので、彼女の目のすぐそばでピタリと楊枝を止める。 「…………」 「…………」 「…………?」 れいむがうっすら目を開いた瞬間、 「そーら、次はおめめさんだよー」 「ゆびいいいい!?」 俺の楊枝は、れいむの片目に突き立てられていた。 どろりとしたシロップが、涙のように頬を伝う。 「れ、れ、れいみゅのおべべえええええええ! しんじゅさんのっ! ほうせきのっ! かもしかのようなおべべがああああああああああああ!」 かもしかのような、はあんよの形容だろう。 そーら、ぐりぐりぐり。 俺は突き立てた爪楊枝の頭を摘み、ゆっくりと回転させた。 金庫のダイヤルのようにちきちき回すと、その度に暴れ狂った。 「ゆぼおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお! やべ! やべじぇ! いじゃい! いじゃいいじゃいいじゃいいじゃいいじゃいいいいいいいいい!」 それにしても、何ともはや不思議な生き物だなあ――と、改めて思う。 俺からすれば、どこまでいっても饅頭に楊枝をぐりぐりしている程度の感触しかないのだが。 こいつらは悲鳴をあげ、痛みに悶え、泣き喚き、失禁までしてくれる。 だから、たまらなく楽しい。 五十本セットの爪楊枝を、全部使う腹づもりで一本一本を丁寧に丁寧に突き刺していく。 「ゆびょ!? ゆぎ……ゆげ……ゆげえええっ!」 二十本を越えたあたりでとうとう餡子を吐き出してしまった。 なので、悲鳴が聞こえなくなるのは名残惜しいが口を楊枝で縫い合わせることにした。 「もごおおおお! もご! もごおごごごごごぎょよよお!」 ぐるん、と長女れいむの片目が上を向いた。 激痛のせいで昏倒したらしい……仕方ないので、オレンジジュースで復活させてやる。 「おねえええしゃあああああああああああああああああああああああん! ゆっくち! ゆっくちいいいい!」 次女れいむが、わさわさともみあげを上下に振る。 子まりさは……おそろしーしーを流して呆然としている。 あ、やべ。ちゃんと拭いておかんとぐずぐずになっちまう。 三十本を越える頃には、長女れいむは時折痙攣するだけになった。 五本刺すごとに、蘇生薬としてオレンジジュースを浴びせてどうにか保たせている。 「ぶぼっ……ぶぼっ……ぶぼぉぅ……」 「頑張れー。あと七本だぞー」 そう言いつつ、さらにもう一本を追加する。 片目は相変わらず残っているため、目の前でちらつかせるたびに怯えたように震えた。 ちなみに瞼は、上に引っ張るように貫いている。 「お……ね……しゃ……」 「ゆっくち……ゆっくちぃ……」 次女れいむと子まりさは、もう長女れいむに近付くことすらなかった。 ただ、爪楊枝をびっしりと突き刺された彼女を遠巻きに眺めるだけだ。 「ようし、次はいよいよまむまむとあにゃるにいくぞ」 俺がそう宣言した瞬間、かっと長女れいむの目が見開いた。 (まむまむ? あにゃる? まむまむしゃんとあにゃるしゃんに、ぷーすぷーすするの? やだ、やめて、やめて、やめて! ゆっくりできない! ゆっくりできない! まむまむはあかしゃんうむちょころだよ!? あにゃるしゃんはうんうんしゅっきりーするところなんだよっ!? ぷーすぷーすしゅるところじゃないんだよ!? いちゃいいちゃいしちゃだみぇなんだよ!? やじゃ、やじゃ、やじゃ……やじゃああああああああああああああああああああ! れいみゅのばーじんしゃん! れいみゅのばーじんしゃんをぷーすぷーすしないでえええええ!) 俺は慎重に長女れいむを持ち上げた。もう、彼女の体中に爪楊枝が突き刺さっているため、 ここから先の取り扱いは慎重を要する。 幸い、ここまでやるともう長女れいむには暴れる気力すらない。 「ぼ……べで……ぼぼべ……」 もごもごと、何かを言っている。まあ、言いたいことの予測はつくが。 「じゃあいくぞ」 爪楊枝をちらちら見せつつ、ゆっくりゆっくりとまむまむに爪楊枝を挿入していく。 「……! …………っ! ……ーーー!」 ずぶり、とまむまむに爪楊枝がインサート。子ゆっくりのまむまむには丁度良い大きさだった。 (ばあじんしゃんがああああああああああああああ! れいみゅの! れいみゅのたいせつなたいせつなばあじんしゃんがあああああああああああああ! どぼじでえええ! どぼじでごんなごどおおおおおおおおおおおおおおおお! おにいいい! あぐまああああああああああああああああああああ!) 続いてあにゃるに。 (いっぎゃあああああああああああああああああああああああああ! あにゃる! れいみゅのすーぱーあにゃるがああああ! うんうんほじほじしないでええええ! おねがいじまずううううう!) 折角なので、あにゃるの爪楊枝を、口の中に差し込んでみたりもする。 「おぼべあええええええええええええええええええええ!」 あ、餡子が楊枝の間から漏れ始めた。 面白いので、あにゃるに差し込んだ爪楊枝を何度も口の中に運んでみる。 俺たちには感じ取れない、うんうん特有の悪臭を味わっているのだろう。 つい夢中になって、何度もやってしまった。 そして、残り一本となった。 未だに目は残っている。 「おーい。れいむ、聞こえるかー?」 彼女の体内では、さながら激しいドラミングのように苦痛が襲いかかっていることだろう。 俺は最後のオレンジジュースを降り注ぎながら、言ってやった。 「最後の一本だ。よーく味わってくれよ?」 れいむの片目からは、尽きることなく涙が溢れ出す。 俺はそれを見ながら、ゆっくりゆっくりと爪楊枝を近づけていく。 逃げることはできず、動くことすらできない。 痛みを我慢することなど不可能だ。 れいむも、もう分かっているだろう。 ほとんど無抵抗のまま――それでも、怯えきった目で爪楊枝を眺めていた。 そら、ぷーすぷーす。 「ぼべっ……」 残っていた目に、とうとう爪楊枝が突き立てられた。俺はぐりぐりと回転させながら、 ゆっくりと中枢餡を目指していく。 「ぼっ……ぼびっ……ぶぶっ……」 わずかに、楊枝の先端が今までの餡子とは違う固い感触を捉えた。 びくりとれいむが震えた。 多分、今の彼女の餡子内では様々な記憶が走馬燈のように蘇っていることだろう。 (きゅーとなれいみゅがゆっくりうまれちゃよ……。 しょれから、おかあさんとすーりすーりしちぇ……。 おとうさんとのすーりすーりはおはださんがざらざらできもちわるかっちゃよ……。 だから……おとうさんのすーりすーりはみんにゃがいやがっちぇ……。 ゆぅ……じぇも、おちょうしゃんともっちょもっちょしゅーりしゅーりしちゃかっちゃよ……。 でもおかあさんがおこりゅきゃら……どうしゅればいいのか……わきゃらにゃくちぇ……。 ゆっくり……ゆ、ゆ、ゆ、ゆ、ゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆ ゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆ) 中枢餡に到達すると、れいむはびくりと一度だけ震えて。 それから動かなくなった。 五十本の爪楊枝が底面以外のあらゆる場所に突き立てられ、まるでハリネズミのようだ。 「ゆ。おにぇ……しゃ……? おへんじ……おへんじしちぇね……? おねえしゃ……ゆぐっ……おねえしゃああああん!」 「ゆぐっ、ゆぐっ、ゆぐっ……。ゆゆ? おねーしゃ、あのおびゃけはじゃれ?」 次女れいむの愕然とした反応は予想通りだが、子まりさの反応が面白いな。 現実逃避が極まったせいで、姉れいむが死んだ記憶が丸ごとうんうんと共に 排出されたのかもしれない(よく見たら、隅っこにうんうんしてるし。あにゃるに餡子ついてるし)。 じゃあ、次はこいつにするか。 俺は子まりさを帽子ごとひょいと摘み上げた。 「ゆゆ? おしょらをとんじぇるみちゃい! ……ひゃ、ひゃなしちぇええええ! まりしゃぷーすぷーすいやじゃ! いやじゃいやじゃいやじゃあああああああ!」 「はっはっは。駄目だ駄目。お前は今からぷーすぷーすされるの。で、すっげえ痛いことになる。 泣いてもいいし喚いてもいい。おそろしーしーやおそろうんうんを垂れ流しても問題ない。 ただし、無駄だ」 「いやじゃあああああああああああ! まりちゃしにちゃくない! しにちゃくないいいい! いっぱいいっぱいあまあまむーしゃむーしゃしちぇ、しあわしぇーになりちゃい! とびっきりのびゆっくりとしゅっきりーしちぇいっぴゃいおちびちゃんつくるのおおおお!」 ぱたぱたとおさげで俺の手を叩きながら、子まりさは絶叫した。 「はっはっは。全部叶わないなあ、残念ながら」 分不相応なゆっくりの夢を打ち壊すのは、何度やっても快感である。 子ゆっくりであればあるほど、そして世間の荒波に揉まれてなければないほど、 夢が大きいので壊しがいがあるというものだ。 二匹目からは楊枝ではなく、釘を使うことにする。 俺は箱の中にじゃらららら、と大量の釘を落とした。 大きなもの、小さなもの、胴部がねじ状になっているもの、色々だ。 「ゆわぁぁっ!」 子まりさはそれを見ただけで、おそろしーしーを噴出させた。 次女れいむも、目を見開いてガクガクと震えている。 これは、今の「おねえさんをぷーすぷーすしたきれいなえださん」なんかより、 もっともっともっともっと兇悪で苛烈で残酷なものだ。 「さてさて。それじゃあ子まりさくん。 頑 張 れ よ ?」 俺は色々な想いを込めて、釘をちらつかせながらそう告げた。 子まりさが「ゆわああああ!」とおそろうんうんを大量に噴出した。 瞬間、子まりさはきょとんとした表情で告げた。 「ゆ、ゆゆ? きょきょはどきょ? おかあしゃんは? ゆっくりしちぇない むのうなちちおやはどきょなにょ?」 ……恐怖が絶頂に達したせいで、記憶が飛んだみたいだ。 俺は呆れたように溜息をついた。 ――さて、ここより先はゆっくりたちの視点で送ろう。 子まりさは、先ほどうんうんと一緒に記憶を垂れ流したせいで、 何故ここにいるのかなどということは、すっかり忘れていた。 ただ分かることは。 ここはとてもゆっくりしていない場所だということ。 「にんげんさん、ゆっくりしないでまりさをおうちにもどしちぇね?」 子まりさがそう言うと、目の前の人間は笑いながら言った。 「はっはっは。いよいよもって、死 ぬ が よ い」 「どうしちぇ? まりちゃがきゃわいいからいじわりゅするの?」 「ちょっと違うな。お前はブサイクで可愛くないから意地悪するんだ」 子まりさは怒った。 母れいむに、 「おまえはおとうさんとちがっていいこだね! ゆっくりしてるよ!」 と太鼓判を押されている自分に向かって何たる言い草だろうか。 「ゆっくりしてないにんげんさんは、えいえんにゆっくりしちぇね!」 「まり……しゃ……?」 姉であるれいむが何故かがたがた震えているのと、先ほどから部屋の片隅にある はりせんぼんさんが気になって仕方がないが、ともかく子まりさは自身の要望を伝えた。 後は、それが叶うのを待つだけだ。 ……子まりさには、これまで叶って叶わなかった願いなどなかった。 親まりさがなまじ優秀だったせいで、「あまあまが欲しい」と言えば、 どうにか工面して手に入れてきたのだ。 甘やかす親れいむの教育方針もあって、我が侭一杯に育ったゆとりならぬ ゆっくり世代の子まりさ。 そんな砂糖細工のような日々は、既に終わっているというのに。 「じゃ、いくぞ」 「ゆゆ? いく……? なにいって――――『ざくっ』ゆ?」 最初、子まりさは何がなんだか分からなかった。 「あちゃま……いちゃい……?」 きょとんとした表情できょろきょろと見回すと、こちらを青ざめた表情で 見つめている次女れいむと目があった。 「おねーしゃ……?」 「ゆひいい!? まりしゃ! まりしゃ! ゆっくりしちぇ! ゆっくりしちぇえ!」 ゆっくり? 一体何を言っているのだろう。確かにちょっと頭が痛いけれど、 こんなことくらいで子まりさのゆっくりは揺ら、が、ない、は、ずだ。 「ほら、これを見てみろ」 子まりさの目の前に、鏡が落ちてきた。 いつも通り、至高の美を誇る自分がそこにいた。 「ゆゆ! まりしゃはいつも通りゆっくりしちぇ、る、よ………………?」 子まりさのこめかみ部分に、変なものがくっついている。 そう言えば、先ほどからそこが痛くてたまらない。 よく見たら、それは先ほど落ちてきた痛そうなぷすぷすさんだった。 よく見たら、それは子まりさの頭に突き刺さっていた。 「ゆ……ゆぎゃあああああああああああああああああああああああああ! なっ、なんで! どぼじで! どぼじでえええええええええええええ!」 痛い! 痛い、痛い、痛い! ゆん生始まって以来の激痛に、子まりさは限界を越えてぴょんぴょんした。 一言で言うなれば、熱い痛み。 ジンジンと、体内の熱が集中しているのがよく分かる。 「あぢゅい! いじゃい! いじゃあああああい! ががががが! ゆびゃあああああああああああああああああ! どっで! ごれ゛! どっでえええええ! どれ゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛!」 子まりさは叫んだ。 精一杯、力の限り叫んだ。 聞き届けなければならないはずだった。自分じゃなくても、無能だけど働き者である父か、 あるいは優しい偉大なる母親か。 どちらかが、子まりさの願い事を叶えなければならない。 そのはずなのに。 「どぼじでどっ゛でぐれ゛な゛い゛の゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!? まりじゃが! まりじゃがどっでぐれっでいっでるでじょおおおおおおお!」 「まだまだいくぞ。そら!」 カン! ズブリ。 カン! ズブリ。 カン! ズブリ。 「お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛ ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛!?」 人間が黒い棒を持って、ぷすぷすさんをどんどん頭に打ちつけている。 その度に、自分の体が無条件で飛び跳ねるのが分かった。 とても耐えられない、と思った痛みがどんどん増していくのが子まりさには分かってしまった。 ……ゆっくりは痛がりである。 だが、その痛みの限界値はある意味で人間を上回っている。 人間ならば発狂するか、もしくは怪我が酷すぎて意識混濁になるような状態でも、子まりさは 元気に悲鳴をあげていた。 「いびゃい! じゅごぎゅいびゃい゛! いびゃい゛! いびゃい゛! いびゃい゛! いびゃい゛! いびゃい゛! ずっっっっっっごぐいびゃい゛!」 物凄い苦痛が、延々と続いていた。 砂糖水の汗が、全身から溢れ出ているせいでおそろしーしーと区別がつかない。 緩んだあにゃるからは、本来排出するべきでない餡子まで垂れ流している。 激痛が台風のように荒れ狂い、子まりさの中枢餡は限界寸前まで痛覚信号を発信している。 生きたい、と子まりさは願っていた。 だが、それよりも「この苦痛から解放してほしい」と中枢餡に訴えかけた。 当然、中枢餡は苦痛からの解放手段を選択する。 即ち、餡子を吐き出すことによる死だ。 「お゛ぼお゛お゛お゛! ゆっ! び! びびび! ぼぼぼびびびぼぶぶべべげべべべ!」 「よし、子ゆっくりだとそろそろ限界か」 人間が『橙色の液体が入ったぷすぷすさん』を、子まりさの脳天に注射した。 「ゆ゛っ! びっ…………ゆ、ゆ、ゆぅ……」 痛みがほんの少し和らいだ。だが、それは骨折の痛みに耐えている人間に擦り傷の手当をするようなもの。 頭の痛みは、相変わらず破裂しそうなくらいに酷かった。 酷かったのに、餡子を吐き出すことができなくなってしまった。 オレンジジュースのせいで、中枢餡が鎮静してしまったのだ。 「ゆ……び……………………ゆううううううううう!?」 子まりさはチラリと鏡を見て、愕然とした。 (なんなのおおおお!? きょのゆっくちちてないゆっくじは、にゃんなのおおおお!?) 頭にびっしりと黒いぷすぷすさんが生えている様は、まるでキノコみたいだ、と 子まりさは一瞬思った。 黒い餡子がだらだらと頭から流れている。餡子、餡子、餡子。 見る者が見れば、こういうだろう。まるでカリフラワーかかいわれ大根だと。 (ちがううううううう! ごれはまりじゃじゃない! まりじゃはもっどがっごよぐで! ちてきで! ばんざむで! どっでもゆっぐぢぢでるんだああああああああああ!) 「おーい、子まりさ」 「……ちぎゃう……まりちゃじゃない……まりじゃじゃない……」 子まりさはのろのろと人間を見た。これが子まりさじゃないと証明してくれる存在が、 誰でもいいから欲しかった。 だが、世界は無情である。 子まりさは彼が持っている、色鮮やかなものに目を奪われた。 「にゃ……に゛…………?」 「これはな、火だ」 「ひ……ひざんば……ゆっぐぢ……でぎない……」 子まりさは知っている。 火、というものの恐ろしさを。それは夏の太陽さんより遙かに熱く、触れただけで痛くて痛くて たまらないものだ。 (ゆっくぢ……にげりゅよ……) 幸い、あんよには傷がついていない。全力疾走して、この箱から脱出する。 姉れいむを置いて行くのは気が引けるが仕方ない。 今は、自分のゆん生が掛かっているのだ。 「ゆ……ぢ……」 「お? 逃げるのか」 「に……げ……りゅ…………よ…………ゆっくぢ……ぢないで、にげりゅ………………」 惨めだった。 ちーたーさんやかもしかさんより俊足なはずのあんよが、こんなにノタノタしているのが あまりに惨めだった。 「どぼじで……まりちゃの……あんよしゃん……こんな……ゆっくぢぢでない……」 「頭が重いからだろうなあ……いや、それ以前の問題だが」 子まりさはそれでも前に進んだ。 不退転の決意を抱いて、ただひたすら前へ――――――――――ごちん。 「ゆ゛っ゛っ゛……!」 瞬間、重たい頭が破裂したかと思った。 壁に頭がぶつかり、子まりさの餡子に『黒いぷすぷすさん』が更に深く入り込んだのだ。 中枢餡に到達する寸前まで。 「おびゃあ゛あ゛あ゛あ゛っ゛゛!!! うびょぉ゛ぉ゛ぉ゛!!!! ぼびぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛!!! ぶぶべぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛!!!」 再び子まりさに、オレンジジュースが投入される。 「さあ、いくぞ……」 心なしか、人間の声にも緊張が見られていた。 火が、どんどんと近付いてくる。 「やべじぇ……やべじぇ……」 頭の釘のせいで、どうしてもそこ以上に進むことができない子まりさは、ただただ怯えながら 懇願するだけだ。 だが、人間はゆっくりとその火を子まりさに近づけ――。 「やっ! べ、じぇええええええええええええ……!」 火が止まった。 一瞬、子まりさは彼が言うことを聞いてくれたのだと思った。 すぐに勘違いと分かったが。 「あじゅ!?」 疲労困憊にも関わらず、子まりさの全身が痙攣した。 「あじゅじゅじゅじゅじゅじゅじゅじゅじゅじゅじゅじゅじゅじゅじゅ!!? あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ づづづづづづづづづづづづづづづづづづづづづづづづづづい゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛ い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛ い゛い゛!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」 「ゆんやああ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!? まりしゃあああ! まりじゃああああああああああああああああああああ!?」 火が、鉄釘を熱している。 ジンジンジンジンと痛みと熱さが子まりさの小さな体に襲いかかる。 「じぬ゛ぅぅぅっ! まりじゃじんじゃう゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛!!! あぢゅう゛!!!! あぢゅいいいいいいいいいいいいいいいい゛!!!!!!!」 いたい! いたいいたいいたいいたいいたいいたいいたい! あつい! あついあついあついあついあついあついあつい! (だじゅげでえ! まりじゃをだじゅげでえええええええええええええええええええ! なんでもじまずう! う゛ん゛う゛ん゛な゛め゛ま゛ず! まむまむでもあにゃるでもづぎざじで ずっぎりじでがまいまぜん゛! おどうじゃんもおがあじゃんもおねえじゃんだぢもごろじでぐれで がまいまぜん゛!!! まりじゃも! まりじゃもぶっごろじでがま゛いま゛ぜん゛!!!) (だがら゛! だがら゛!! ごれ、どべで! どめ゛でぐだざい゛!!!! お゛ね゛がい゛じま゛ず!!! お゛ね゛がい゛じま゛ず!! お゛ね゛がい゛じま゛ず!! お゛!!!!! ね゛!!!! が!!!!! い゛!!!!) 暴れることすらできない痛みに、子まりさはただただほとんど掠れた声で絶叫した。 「ひー……!!! ひー! ひー! ひーひーひーひーひーひーーーーーーーーーー!」 熱された釘は、痛みと熱さを同時に伝える。 痛みと熱さは螺旋のように絡まり、更なる苦痛を子まりさに与えた。 にも関わらず。子まりさは一向に狂わない。永遠にゆっくりできない。 オレンジジュースを連続的に投与しているため、どうにか命の綱が繋がれていた。 だが、それももう無理だ。 オレンジジュースでは追いつけない、子まりさの餡子が焦げ始めている。 「お゛……びょ゛……! ぶび……! ぶびびびびい……!」 餡子の焦げる臭いが周囲に漂い始めたとき、子まりさの意識は遙か彼方へと連れ去られていった。 びくん、びくんと痙攣しているがそれはもう末期のものだ。 子まりさはようやく、本当にようやく死ぬことができたのだ。 乾ききった肌からは、涙が零れることはなかった。最後の最後まで、子まりさは世界中の激痛を 味わい尽くして死んでいった。 「ゆひ……ゆひ……ゆひぃ……」 残る一匹。次女れいむはただただ震えて、全身を目いっぱい角に押しつけていた。 ぷるぷると震えて、もみあげをわさわさとして、ただひたすら懇願する。 「ゆびいい! やべで! やべでぐだじゃい! にゃんでもじまずがら! ぷーすぷーすじないでぐだざい!」 「心配するな。殺しはしないさ、殺しはな」 人間はニッコリ笑った。 「ゆ……ひ……」 その笑顔に、次女れいむはただただ安心した。 目の前の人間が姉と妹を殺したことなど、ひたすらどうでもよかった。 ただ、自分が助かることだけを圧倒的に感謝した。 じゃららららら! 「ゆ……?」 次女れいむは、それが何であるかは分からなかった。 画鋲である。 頭の部分を接着剤で接着し、上下共に針が突き出ている状態にしたものだ。 「ゆっくち……しゃしぇてくれりゅ……よね……?」 「それは保証できないな」 「ゆ……」 勘違いしていた。 この人間がゆっくりさせてくれるはずなどない。 姉と妹を虐殺した人間が、ゆっくりさせてくれるはずない…………! ほんの一瞬、次女れいむはゆっくり的な思考で希望を抱いてしまった。 その希望は、更なる絶望へと次女れいむを突き落としたのだ。 「ゆ゛……ゆ゛……ゆ゛ん゛や゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!」 とある公園。 数匹の野良ゆっくりが、群れを作ることもなくただ暮らしている公園。 いつか一斉駆除が行われるだろうが、それまでは平穏な一時を過ごせるであろうゆっくりプレイス。 そこに、ある小さな子ゆっくりが住んでいる。 「ゆわぁぁぁぁ!? なに……なにあれぇぇっ!?」 「ゆっくり……ゆっくり、なの……?」 最近公園に移り住んだばかりのまりさとありす夫婦が、驚愕のあまりおそろしーしーを垂れ流した。 「ゆ……ぐぢ……ゆび……」 死んだような瞳で、その子ゆっくりは雑草を食べていた。 全身が黄金色に輝き、まるでボウリングの玉のように鮮やかだった。 そして、体からは無数の針が突き出ていた。 まるでいがぐり、まるでハリセンボン、まるでウニ。 そう。 彼女はあの次女れいむである。 頭部を接着した画鋲は、がっちりと皮膚に食い込むよう固定されている。 その痛みは、爪楊枝や釘を深く刺したほどではないがじくじくした苦痛を 半永久的に味わわせる状態なのだ。 「……あのゆっくりに関わっちゃいけないわ」 隣人であるぱちゅりーの言葉に従い、まりさ夫妻は速やかにその場を離れていった。 「むーちゃ……むーちゃ……ふしあわせぇ……れいみゅ……とっちぇも……ふちあわしぇ……」 舌にも画鋲が突き刺さっていた。 これでは、あまあまをむーしゃむーしゃしたところで、幸せな気分になれるはずもない。 何より孤独を忌み嫌うゆっくりにとって、すっきりーはもちろんのこと、すーりすーりすら できないこの状況は、最高にゆっくりできなかった。 「ゆっくりしてないゆっくり」として制裁されることすらない。 ゆっくりの武器は、全てこの次女れいむに通用しなかった。 ゆっくりにとって最悪の敵である人間の子供ですら、興味深げに眺めるだけで手を出そうと しなかった。 無敵であるが故に、次女れいむはただ孤独。 「むーちゃ……むーちゃ……ゆっくちちたい……ゆっくちちたいよぉ……」 あれだけ苦しんで苦しんで苦しんで死んだ姉や妹が、今は羨ましかった。 彼らは至高の苦痛だけを。 自分には苦痛と絶望が与えられたのだ。 むーちゃむーちゃ……。 むーちゃむーちゃ……。 むーちゃむーちゃ……。 雑草を食べながら、次女れいむは絶えることのない涙を流す。 「どぼじで……ごんな……ゆっくぢぢだい……むーしゃむーしゃ……」 次女れいむのゆん生は、まだまだ始まったばかり。 <あとがき> 小ネタのつもりだったのに、ぷーすぷーすだけで長くもたせすぎた。 ちょっと反省。 感想スレ http //jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/13854/1304613952/ 過去の作品 anko3216 愛するでいぶ anko3238 ゆ虐思考 anko3257 赤ゆ十連発(前編) anko3263 赤ゆ十連発(後編) anko3271 手を触れずに殺害せよ anko3274 子ゆっくりのゆん生が終わるまで anko3300 何もしない 赤ゆ編 anko3312 れうこくろりぐる anko3342 テンプレ的自滅シークエンス anko3358 くらくなるまでまってね! anko3368 ぷりぷりもるんもるん anko3428 子まりさと仲良し家族 anko3446 まりさ一家の転落ゆん生 挿絵: 挿絵:
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/96.html
anko1481 その台詞は言わせない と、登場する人は同じですが時間的な前後関係はありません。 (テンプレート) その台詞は言わせない2 ~うんうんするよ!~編 春にしては、風に寒さを感じる午後三時前。 「ゆぅ……いもむしさん! まりさの……おちびちゃんのために……くぅっ! ゆっくりつかまえられてね!」 簡単な柵に囲まれた小さな畑で、まりさは労働にいそしんでいた。 全身から砂糖水の脂汗を流しつつ、まりさはキャベツの葉についた芋虫を舌で捕らえた。 まりさは、今にも噴出しそうなうんうんによって、苦悶の表情を浮かべている。 「ゆ――! あにゃるさんが……ゆっくりできないよ! でも……まりさはがんばるよ!」 消化できない土や砂が、断続的にまりさのあにゃるへと波状攻撃を仕掛けていた。 ごろ……ごろごろごろごろ――! 古い餡子や、砂が、普通の餡子と分離し、あにゃるの方に向っている。 「まりさは……ま゛り゛ざば! れいむと、かわいいおちびちゃんのためにがんばるんだよ!」 きゅるるるるるるる! 「ゆふぅ……ふぅ……ふぅ……」 もはや、ぴょんぴょんの衝撃が危険である。 あにゃるに突撃するうんうんの波が収まった隙に、まりさは慎重なずーりずーりで移動しはじめた。 ごろごろ……。 「ゆっ! ゆっくり! うんうんさん、ゆっくりしていって……ね!」 まりさの体内(おもにあにゃる近辺)が何故、このようなゆっくり出来ない事態になっているのか。 それには、時計を二十分ほど巻き戻してみる必要がある。 ――二十分前。 小さな畑で、椅子代わりの箱に腰掛けている男は、たき火で暖を取っていた。 鉄串にさしたおやつを火であぶっていると、草むらをガサガサいわせて、一頭のゆっくりまりさが姿を現した。 サイズはバスケットボール程。 「ゆ……にんげんさん! まりさはまりさだよ! ゆっくりしていってね!」 「お兄さんはお兄さんです。ゆっくりしていって下さい。――ところで、まりさがゆっくりしているゆっくりなら、 私に向って"のーびのーび"してくれますか?」 「…………ゆ!? まりさはゆっくりしているよ! だからおにいさんにのーびのーびしてあげるよ!」 男――これからはおにいさんと呼ぶ事にしよう――は、縦にのーびのーびしているまりさを見て、 「ええ、確かにゆっくりしていますね」と微笑んだ。 「ゆふふん……おにいさんもゆっくりしているよ~」 「ありがとうございます。それで、まりさの用事はなんでしょうか? お野菜さんが欲しいんですか?」 ゆっくりが畑に来る理由など、一つしか思い浮かばないが、お兄さんは一応聞いた。 「ゆっ! まりさは、おやさいさんをただでもらおうなんておもってないよ! はたけはにんげんさんのなわばりだよ! まりさは"ろうどう"をしにきたんだよ!」 「労働……つまり、畑仕事を手伝うからお野菜さんを分けて欲しいという事ですか?」 冬ごもりを終えて、番とすっきりーした所、寒の戻りで餌が不足したのだろうが。 余りにも脳内お花畑な発言である。 「そうだよ! "おさ"のぱちゅりーがいってたんだよ、おやさいさんがはえてくるのは、にんげんさんが おやさいさんをゆっくりさせてるからだよ! まりさもおやさいさんをゆっくりさせてあげられるよ!」 「ふむ……何が出来ますか?」 「むしさんやくささんをたべられるよ! おやさいさんもくべつできるよ!」 ただそれでも、ゆっくりを監視する手間に対して、ゆっくりの作業効率は決して高くない。 普通の農家なら、即座に叩き潰されて土にすきこまれるか、生きたまま肥だめに放り込まれるだろう。 ところがこのお兄さんは、あまり普通では無かった。 「ええ、まりさがお野菜さんをゆっくりさせてくれるなら、人間の食べられない野菜を少し、分けてあげます。 ――ただし、うんうんをするまでに終わらせて下さい」 「ゆ? うんうん? どういうことなの、おにいさん?」 「言ったとおりの意味です」 お兄さんは、まりさほどもある雑草の山を指した。抜いて盛られた雑草は、根っこに土がついたままだ。 「まりさの仕事は、野菜についた虫を取って貰うことと、この雑草の山を処理してもらうことです。 全部できたら、野菜屑をあげますし、まりさが捕まえた虫は、おうちにもって帰っても良いですよ」 「ゆう~~。それはゆっくりできるおしごとさんだよ~~」 人間に例えると、おにぎりを食べていちご狩りをしたら、お土産にお寿司を貰えるような物だ。 ゆっくりにとっては破格の待遇だろう。 「ただし、途中でお野菜さんをつまみ食いしたら、制裁として、このたき火であんよを焼きます。 脅しではなくて本当にやるので気をつけて下さい」 「ゆぅ……せいっさい! はゆっくりできないよ……」 人間に例えると、横領したらたき火で足を焼かれるような物だ。 ゆっくりにとっても苛酷な制裁だろう。 「でも、どうしてうんうんをしちゃいけないの?」 「それはまりさが餡子脳だからです」 「ゆ……あんこのう? まりさよくわからないよ、ゆっくりせつめいしてね!」 「まりさ達ゆっくりは、餡子やクリームと言った"中身"に物を覚えています。"中身"に変換できない物や、 古くなった"中身"をうんうんとして定期的に排出しているのですが、ゆっくり出来ない記憶を同時に外へ 排出してしまうことが多いのです。特に、我慢や禁止といった内容は餡子の排泄と共に忘れて……」 「もっとわかりやすいことばでいってよ、おにいさん」 立場の強い人の言葉を遮るのは、ゆっくりでなくとも死亡フラグだが、お兄さんは特に気にしなかった。 「"ひとつ。おやさいさんについたむしさんと、ざっそうさんをたべてね。ぜんぶでいいよ!"」 「ゆ!?」 「"ふたつ。ただしおやさいさんをかってにたべたら、せいっさいするよ!"」 「ゆゅっ!?」 「"みっつ。まりさは、うんうんをするとおにいさんとのやくそくをわすれちゃうよ!"」 「ゆゆゆゆゆっ!?」 「"だからおしごとのあいだは、ゆっくりしないでうんうんをがまんしてね!"」 「ゆっくりりかいしましたっ!」 ドスの効いたお兄さんの声に、まりさは直立不動(?)で返事した。 「理解出来たら、途中で逃げない様にまりさのおぼうしを預かります」 お兄さんは、まりさの帽子を取った。 「ゆっ――! おにいさんかえしてね! まりさのおぼうしかえしてね!」 「そして代わりに、別のおぼうしを制服として貸してあげます」 そして、ポケットからおもむろに別のおぼうしを取り出すと、半泣きのまりさに被せた。 「ゆ~ん、まりさのおぼうしほどじゃないけど、ゆっくりしたおぼうしだよ! わかったよ、これをまりさの"さぎょうぎ"にするよ!」 「家に300以上ありますので、自由に使い潰して大丈夫です。では、どうぞ始めて下さい」 「ゆっくりしないではじめるよ! むーしゃむーしゃ………………それなりー」 とまあこんな訳で、まりさは抜かれた雑草の山をたいらげた。 そして、借り物のおぼうしに芋虫を詰め込みながら、キャベツの虫取りをしているのだ。 「ゆうぅぅぅ……! ゆっくり! ゆっくりぃ!」 まりさにとって誤算だったのは、雑草の山――その量ではなく、抜かれた雑草の根についた土であった。 消化できない、つまり餡子に転換出来ない砂や土を、雑草一緒に食べてしまったため、うんうんを したくなる早さとその激しさが、まりさの予想を遙かに上回っていたのである。 「うんうんがもれないように、ずーりずーりでいくよっ!」 等と叫ぶ余裕があったのは先程までのこと。 既に、雑草部分は体内で餡子に転換され、残った砂の部分をあにゃるから排出しようという動きが 活発化していて、マグマのようにうごめいている。あにゃるという結界が決壊しそうだ。 「ずーり、ずーり……」 まるで、這いずり回る肌色のナスビ。 「おもに顔がきもいですね」 つまり全体がきもい。 「まりさの……わいるどなあにゃるがもえているうぅぅ! ゆっくりできないー!」 あんよの後ろ側が、ずーりずーりをするたびに、内部のマグマを刺激してさらなる便意を催す。 まりさは、ドツボにはまろうとしていた。 「うんうんをがまんしたまま"かり"をするなんて……あにゃるがふっとーしそうだよう!」 「ああ、ちなみにアナルは『肛門の~』という形容詞で、肛門という意味の名詞がアヌスです」 「いばぞんなごどがんげいないでじょおおおおぉぉ!」 ぷりゅ。 「ゆ――!! 「出ましたか?」 「ゆっくりい……ゆっくり、ゆっくりぃ。ひーひーふー……ひーひーふー」 「出ませんでしたか……」 「どぼじでざんねんぞうなのおおおぉぉぉぉ!?」 「特に意味はありませんが……喋って大丈夫ですか?」 ぶぴ……ぷ――。 「うんうんしたらせいっさい……うんうんしたらせいっさい……!」 「別に、お野菜を勝手に食べたりしなければ、うんうんしても大丈夫なんですが……聞いていませんね」 まりさの餡子内では、いつの間にか脱糞=制裁の等式が成り立っていた。 生命の危機を感じているのか、まりさのぺにぺには痛いほどに勃ち上がっている。 ――まりさは間違っていたよ! うんうんはとっても恐ろしいものだったよ! 勘違いの果てにうんうんを恐れ、カタツムリ並みのスピードでずーりずーりするまりさ。 そしてついに! その歩みは畑にある最後のキャベツにまで到達しようとしていた。 「ゆ……いもむじざん――! ゆっぐじおぼうしにばいっでね!」 そして、葉っぱの裏についていた芋虫を舌で捕り、"さぎょうぎ"の中に収める。 「お゛に゛い゛ざん゛――!」 「何でしょうか?」 「ごれで、おじごどゆっぐりおわりまじだ! ぜんぶだよ!」 「ファイナルアンサー?」 「…………ぶぁいなるあんざー!」 「……………………」 「……………………!」 「…………いいでしょう、お疲れ様です」 Q、音の速さでまりさがうんうんしたらどうなるの? A,リアルな話すると多分反動でまりさが吹っ飛ぶ。 ぽんっ! ぴゅぴゅぴゅっ! 「すすすすすすすすっきりー!」 溜めに溜めたうんうんをぶっ放す反動で飛び上がったまりさは、ペにペニから吹き出す精子餡で 卑猥な虹を作りつつ、綺麗な放物線を描いてお兄さんの足下に着地した。 あにゃるを数倍に拡張しながら排出したうんうんは、餡子との分離が進んでほとんど土塊であり、 小学生が丸めた泥団子の風体である。 「ふむ、キャベツに少しでも飛び散ったら、そこがまりさの"うんのつき"でしたが……命拾いしましたね」 「……ゆふ~ん……」 「――まりさ?」 返事はない。あにゃると口をだらしなく開き、すーぱーうんうんたいむの余韻に浸るまりさ。 開けた口に、お兄さんは気付けのあまあまを放り込んだ。たき火で炙り立てだ。 「焼き饅頭を一個どうぞ」 「むーしゃむーしゃ――あっつ! これめっちゃあつっ! マジぱねぇ……でもしあわせー! ゆ……? "ろうどう"はおわったよ! ゆっくりおやさいさんわけてね、おにいさん!」 「はい、多少傷の入ってですが、まりさたちなら問題ないでしょう。おぼうしに入れてあげますね」 「ゆわあああああ……ゆっくりしているきゃべつさんだよお。おにいさんありがとう!」 「つい先程、売り物にならなくなった物なので、まあ捨てるくらいなら貰って下さい。 それからこの焼き饅頭と焼きシュークリームはお土産です」 「ゆ……あまあまさんだよ! おちびちゃんがよろこぶよ、ありがとう!」 数個の饅頭とシュークリームを、キャベツと一緒に詰めてあげると、何度も頭を垂れながら、 まりさは畑から去っていった。 あにゃるはずっと開きっぱなしだった。 「……さて」 まりさの去った畑で、お兄さんはおもむろに立ち上がると、腰掛けていた"透明な箱"を開いた。 「~~~~~~~~~~っ! ~~~~~~ッ!」 「こにょいなかものおおおぉぉ! ありすのとかいはなおちびちゃんをかえせ~~! とかいはなおちびちゃんたちをひで"せいっさい"するいなかものはゆっくりしね~!」 と、中にはリボンの無いゆっくりありすと、おぼうしを取られ、口をありすのリボンで縫い付けられた まりさが出てきた。まりさは更に、たき火を使って丁寧にあんよ焼きを施されている。 先程のろうどうまりさが気づかなかったのは、二頭ともお飾りが無いためだ。 「よくもおちびちゃんをたべたわね、この……いなかものの"げす"!」 「あまり美味しくなかったので、別のまりさに差し上げました」 「~~~~っ!!」 特にまりさは、無理矢理詰め込まれた雑草によって体積が三倍近くにふくれあがっており、 口を縫い付けるリボンのせいで吐くことも喋ることも出来ず、あんよ焼きついでにあにゃるを 焦がして閉ざされたために、先程のおしごとまりさが味わったうんうんの苦しみを数倍の 勢いで体感していた。 「ああ、でも大体は消化されてますね」 お兄さんの手がぶもん、ぶもんとまりさを揉む。 「やべでね! ばりざのぽんぽんもまないでね!」 まりさの、今にもはち切れそうな饅頭肌のすぐ下で、固い土饅頭が、焦げ目の中に消滅した あにゃるを求めて体の『中』と激しく擦れ、粘膜を紙やすりで削るような痛みがあんよに走る。 吐き出そうにも、まりさの上唇と下唇は、最愛のありすのおりぼんによって幾巻きも貫通され、 しっかりと縛り付けられていて、餡子の出てくるスキマも無い。 砂の塊があにゃる側に溜まっているのを確認した男は、手刀でアリスのおりぼんを切り、 「ありすのとかいはなおかざりが~~!」まりさの口を解放した。 「う…………うんうんさせて~~! あや゛ばり゛ばずがら゛! ばんぜいじまじだ! まりざばばんぜいじまじだ!」 「何が悪かったか説明できますか?」 「わがりばぜん~っ! うんうんざぜで~~~っ! ぽんぽんがはれつしちゃう~!」 「まあ、謝まられても扱いを変えるわけではないので、別に良いのですがね」 このまりさとありすの番、先程のろうどうまりさと同じく、彼らは家族連れで草取りや虫取りを 申し出てきたのだが、その狙いは美味しいむしさんと、報酬のおやさいさんだった。 彼らは、お兄さんが面倒な草刈りを終えたのを見計らって、出てきたのである。 しかも、報酬――キャベツ一玉――の先払いまで要求したのだ。子ゆっくりが飢えているから、 という理屈に応じたお兄さんも大概だが、キャベツを食べ尽くした後で、 「ゆっへん! くささんはおにいさんがぬいてるから、まりさたちはむしさんをたべるだけでいいのぜ!」 と言って雑草の処理を拒否し、あまつさえ、 「むしさん、まりさのおくちにはいってね!『がぶり』ゆへへへへ、きゃべつさんが"きずもの"に なったのぜ、にんげんさんのおくちにはきっとあわないから、まりさたちがもらってあげるのぜえ!」 と、言い出したため、お兄さんが労働契約の不履行と判断し、ゆっくり一家からキャベツ二玉分の "中身"を徴収することと決定したのだった――重量ベースで。 「とかいはなありすとまりさをゆっくりさせない"いなかもの"お! ゆっくりしないで はやくありすにあまあまもってきなさい! たくさんでいいわ!」 「用さえ済んだら持ってきてあげますよ? 餡子とクリームとチョコと、どれが良いですか?」 子ゆっくり達を取り立てしてなお、キャベツ一玉分の"中身"が足りない。 「うんうんさせて~! でちゃう~! でもうんうんでないのぜ! くるしいのぜ! うう……しね! まりさをゆっくりさせない"げす"な"じじい"は、ゆっくりしないでゆっくりしね!」 「のこり、ゆっくりと80年くらいで死にますね」 百過ぎまで生きるつもりのおにいさん。 「ただ、今すぐうんうんをさせる訳にはいきません。今うんうんをさせると、 まりさの餡子が一緒に出て行ってしまいますからね。きっと大量に」 そう言うと、お兄さんはおもむろにアリスを"透明な箱"から取り出た。 「ゆ――おそらをとんでるみたい! じゃなくって、ありすをはなしなさい、このいなかもの!」 「まだ大分"餡子"で返して貰っていないので、それは勿体ないですから」 ありすの抗議を無視して、その体を上下に左右に、小刻みな動きで揺すっていく。 「はやくはな――ゆ――ゆゆゆゆゆゆ…………んほおおおおおぉぉぉぉ!」 「くそじじい!……ありすになにしてるんだぜーーーー!?」 「ありすの中枢餡に毎秒12周期程の正弦波を送って"れいぱー"化させています」 「……ゆ?」 「駄目にした野菜分の餡子は、赤ゆっくりで支払って下さい――」 れいぱー。その不穏な響き。 「やっぱり子ゆっくりまで育つと、餡子に雑味が混じりますし――」 れいぱー。その不吉な単語。 「赤ゆっくりの方は、焼かなくても無菌ですから――」 最愛の番であるありすが、ぬらぬらとした粘液に塗れ、ぺにぺにを痛いほどに勃起させ、 何か自分の知らない存在へ変貌を告げようとしている瞬間を、まりさは腹中で暴れるうんうんの 嵐すら忘れて見上げた。 「んほおおおぉぉぉ! まりさああぁぁぁ! おちびちゃんのかわりをつくりましょおおおおぉぉぉぉ!」 「ゆ……ゆああああぁぁあ!」 「あれだけ雑草を食べたので、餡子の体内ストックは十分でしょう――?」 駄目だ、逃げなければ。体が重い。そう、さっきあんなに一坏食べたから、うんうんが重くて あんよでぴょんぴょん出来ないんだ。うんうんさえすれば、まりさは"しっぷうっ!"になって、 ちぇんよりも、むれのどのゆっくりよりもはやくはしれるんだ。 「ちなみに、のるまはおちびちゃん約90匹――」 うんうんをするんだ。 「二十本ほど茎を生やして貰えれば大丈夫です……ゆっくりがんばって下さいね」 うんうんさえすれば、あんよがかるくなって逃げられる! なのに―― 「どぼじでうんうんでないのおおぉぉ!?」 「あにゃるは完全に焼きましたから。まむまむは焼いてませんよ……さあどうぞ」 お兄さんは優しく、とても優しく、まりさの後ろに発情したれいぱーを、置いた。 「ままままままままりざああああああぁぁぁっ――!」 「あにゃるがあぁ! すっきりよりさきにうんうんさせて~~~~~~!!」 透明な箱の蓋を閉じると、内側からゆっさゆっさと揺れ始めた。 「んほおおおおぉぉぉぉ! うんうんまみれでやりまくるのも、いいかもしれないわああーーーー!」 「……防音にまだ少し、改良の余地がありますね。それにしてもあのまりさ……」 たき火の後始末をして、ゆっくり二頭を内蔵した透明な箱を抱える。 「……どうして、虫を捕まえてから草を食べなかったのでしょう?」 かすかな疑問と共に、お兄さんは夕焼け空の下家路についた。 やがて、夕日を浴びる透明な箱から、「「すっきりー」」の唱和が聞こえた。 車田あきさん、挿絵ありがとうございます。とてもゆっくり出来ました。
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/2080.html
「ゆっくりしていってね!」 突然声をかけられて、僕は足を止めた 呼び止めたのはなんでもない、ごく当たり前にそこらにいる野良のゆっくり どうやって登ったのか判らないが歩道橋の手すりから僕に一言 「れいむがおにいさんをゆっくりさせてあげるよ!」 突拍子も無い発言にも僕は慌てず返答した。 「あ、まにあってます」 「ゆがーん!?」 【ゆっくり飼ってますから】 「どういうことなの?!れいむにもわかるようにゆっくりせつめいしてね!!」 【】閉じのタイトルコールが入る間にも23秒が過ぎてしまった。 「タイトルコールでわかって貰えないかな、僕は十分にゆっくりしたゆっくりを飼っているんだ」 目蓋を閉じれば思い出す、我が家のゆっくりたちの姿を。 瀕死の野良ゆうかを拾ったのは二年前の事 シャッターの閉まった花屋の前で偶然見つけて連れ帰り 駄目もとでオレンジジュースを与えて快復させ 時間をかけて仲良くなり、今では立派なシルバーバッジ(野良なので血統的にゴールドは厳しい) もう一匹いるのだが、そちらはまぁいい。 狭いベランダのプランターだがゆうかのお陰で殺風景だった部屋も華やぎ 何より話し相手のいる生活は、日々の出退勤すら苦痛に感じていた自分にとって 大きな心の支え…ゆっくり風に言うなら「ゆっくりさせてもらっている」とでも言うのだろうか? 「というわけで、キミにゆっくりさせてもらわなくても僕はゆっくり出来ているんだ。だから…」 雨が降ってきそうだった事もあり、僕は足早にその場を後にした。 れいむの髪の毛を乱暴に掴んで 強烈なフックを叩き込む。 小さな饅頭の分際で健気に暴れて抵抗しようとするが、此方も素人ではない とりあえず口をガムテープで塞いで もみ上げを引きちぎって歩道橋から投棄 カバンの中に放り込んでからもしつこく暴れようとするので 肩掛け部分を振り回して、振り回して、振り回す 暫くするとおとなしくなったので、そのまま家に持ち帰ることにした。 「ただいまゆうかっ!」 「おかえりなさい、おにいさん」 小さな同居人に帰宅を告げて荷物を降ろす。 野良ゆっくりをそのまま拾って帰ることをゆうかは余り好まないが 今日くらい痛めつけておけば嬉々として僕の作業を手伝ってくれる。 「今日はれいむだよ」 「……よくみせて」 ゆうかの前で口のガムテープを引き剥がして見せる。 その瞬間、口からごぼっと音を立てて水っぽい餡子が漏れ出した。 意識を喪っている間に口の中にたまっていた嘔吐餡だろう 「うわ、きたない…」 「あんこだけじゃないわね、はもおれているわ」 「なおさら汚いよ」 あわただしく嘔吐餡を掃除して れいむが意識を取り戻さないうちに作業下準備を済ませてしまう事にする まずは卵を割り、卵黄だけを取り出して丁寧にかき混ぜる。 オーブンを予熱し、最後に完璧に手加減した蹴りをれいむに浴びせる。 「ゆっぎy?!」 意識を取り戻したものの、惨めに痙攣するだけで自分の現状に気づいていないれいむに水をぶっ掛け 意識の覚醒を促す。 「リボンを外せ」 「ゆ、う゛っ!?」 「リボンを外せ」 「どぼry」 これから30分間に渡り「リボンを外せ」と要求し続ける描写を割愛する。 結果的にれいむはリボンを外す事を承諾せず、変わりに 全ての歯と 眼球と 声帯と リボンがついている部分を除く髪の毛と 生殖器を喪って 「もう殺すしか…」とゆうかと話し合う段になって始めて泣きながらリボンを外した。 (ゆうかは排除したれいむのパーツを丁寧に集めてあらかじめ轢いて置いた新聞に並べてくれた) 「よし、それじゃオーブンだ!」 卵黄を塗りたくったれいむを、適度(1200度)のオーブンに放り込んで12時間加熱する。 意味?無いよ? 最初からほしかったのは髪歯眼球声帯生殖器装飾品とれいむの断末魔 あとは残った炭くらいかなぁ… 卵黄をぬった理由は、すぐに皮が焼けてしまうと永く悲鳴を楽しめないからなんだよね 表面がコーティングされて、中に熱がとおるまでにタイムラグが出来てとてもこんがり焼ける。 その声を聞くのが、僕もゆうかもだいすきだ。 で、本日の収穫であるれいむのパーツをさっそく押入れのらんに移植する。 十三の子宮と71の眼球に7色の頭髪 移植された顔面はそれぞれが別の固体から移植したあにゃるに直結していて 眼窩と口から排泄を繰り返す。 歯はアクセサリのように体中に埋め込んで、身動ぎするたびぶつかってチャラチャラと軽い音を奏でる。 僕とゆうかのライフワークとなっているらんの改造は ゆうかの畑(ベランダのプランター)を荒らしたらんへのお仕置きとして一年半も続いている。 なんでも連れ合いのちぇんが排気ガスで病気になったらしく 綺麗なお花でゆっくりさせてあげたかったという野良らしい自分勝手な理屈だ。 怒りに任せて屠殺しようとする僕に 拾ってきてから始めてゆうかが自発的に話しかけ、僕の短慮をいさめた。 『どうせならそのちぇんをゆっくりさせましょう、ふさわしいほうほうで』 暫く話し合った後、ゆっくりに対する意見ですっかり意気投合した僕たちは 今までの断絶を埋めるために共同作業に乗り出した。 で、ちぇんと合体させたら面白かったから、手当たり次第に融合させて今に至る。 ゆうかの怒りは尽きないらしく、僕も此処まで仕上げた作品を手放すつもりは無い。 オーブンの中のれいむの声が、そろそろ聞こえなくなってきた。 哀しげに身を震わせるらんに、寿司折でも包むようにリボンを巻いてやる。 今日は目玉を口の中に移植したのと、髪の毛を癒着させた声帯を眉間に埋め込んだ。 全身の露出しているか、まだ機能が壊死していない声帯が意味の無い嗚咽を漏らすのも耳に心地よい。 押入れのケージの中で糞尿と体液を垂れ流すらんを見て、れいむの断末魔に耳を済ませて ぼくとゆうかは心行くまでゆっくりした。 「「ん゛b o おooooo!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」」 by古本屋 お題(ゆうか×らんでんほぉぉぉだったと思う(うろ覚え))が難しすぎて 完成まで永くかかった上にやっつけになりました。 次は文章だけじゃなく声で何か出来れば良いなぁ… ただらじおゆっくりさんのようなソフトがないので、ゆっくりに関しては無声劇になるか N○Kで昔あった朗読劇の様な感じになるかもです。 期待せずにお待ちください。
https://w.atwiki.jp/duelrowa/pages/40.html
『やちよさんが自分のせいで誰かが死ぬって思ってるなら、私がそうじゃない前例になります』 嘘つき 『やちよさんの願いがねじ曲げられてしまったのなら…私はそれを撥ね退けてみせる。それくらいできます!』 嘘つき 『私、簡単に死んだりしません。約束します。やちよさん』 いろはの、嘘つき ◆ トドメを刺すべく槍を振り下ろせば、伝わって来るのは肉を貫いた不快感。 長年の戦いで慣れてしまった、命を奪う感覚。 初めて魔女対峙に挑んだ時はどうだっただろうか。 あの頃はどうしようもなく弱くて、魔女を倒すどころか生き延びるだけでも精一杯だったっけ。 不意に浮かんだ過去への感傷は、短い悲鳴により掻き消される。 得物を引き抜くと、途端に濁った血が溢れた。 目が痛くなるような紫の胴体に、頭部からは二本の角。 悪魔と呼ぶのが相応しい見た目のソレらの死体が4体、今殺した分も含めれば5体転がっている。 魔力パターンが明らかに違い、結界が展開されていない事から魔女やウワサの使い魔ではないようだが中々に力はあった。 神浜市の強力な魔女に慣れていない魔法少女だったら、あっという間に切り刻まれていただろう。 青い衣装の魔法少女、七海やちよには関係の無い話だ。 キュゥべえと契約し早7年という歳月は、他の魔法少女を寄せ付けない圧倒的な強さをやちよに齎した。 戦闘のエキスパートであるデーモン数体が相手になったとて、そう易々と後れは取らない。 勝利への感慨に浸る事も無く、変身を解きソウルジェムを確認する。 穢れは大したことない。今すぐグリーフシードが入り用ではないが、やちよの表情は晴れない。 調整屋で都合して貰ったグリーフシードは懐から綺麗さっぱり消え失せており、デイパックにも入っていなかった。 神浜市にいる間は魔女にならないと知っていても、そう頻繁にドッペルを出すのが危険なのも事実。 そもそもここが神浜市かどうかすら判断が付かない。 「どういう状況なの、これ……」 現在の状況はやちよにとって何もかもが不可解だ。 気が付いたら身動きが取れなくなり、リーゼントの少年が殺され、見知らぬ男と化け物に殺し合い(デュエル)を強要された。 不覚にも気付かぬ内にウワサに足を踏み入れ巻き込まれたかとも考えたのだが、このような噂は聞いたことが無い。 他に可能性の高いものとしては、マギウスの翼のよからぬ計画。 具体的にどれくらいかは不明だが、マギウスの翼の規模は組織として決して小さくないだろう。 こういった大掛かりな計画の運営を行うくらいはやってのけそうだ。 連中が掲げる魔法少女の解放と殺し合いがどう繋がるかは知り様が無いものの、死者が出ている時点で唾棄すべき内容だろう事は分かる。 しかしこれがマギウスの翼の手によるものだとしたら、疑問も生まれて来る。 最初に殺し合いのルール説明をしたのは磯野と言うらしいサングラスの男。 魔法少女で構成された組織が成人男性を駒として使っているのは、首を傾げざるを得ない。 大体ああいった場での司会進行はマギウスの里見灯花自らが行いそうなものであるが。 何より磯野以上にやちよが気になったのは、ハ・デスと名乗った怪物。 あの男を目にした時、やちよは久しく全身が凍り付くような感覚を味わったのだ。 今まで対峙してきた魔女やウワサを凌駕する程の、圧倒的な存在感。 姿を見せ、言葉を口にしただけでハ・デスの持つ尋常ならざる力を感じた。 あれ程の怪物、たとえマギウスの翼であっても御し切れるとは到底思えない。 (結局、何がどうなってるのか分からない、って事ね…) 重苦しいため息をつく。 マギウスの翼が関わっているいないどちらにせよ、魔法少女としてこの馬鹿げた催しを止めたい気持ちはある。 だが同じくらい思う。どうしてこのタイミングでなのか。 正直言って、今はこんな殺し合いに関わっている余裕は無いと言うのに。 いろはがいなくなった。 記憶ミュージアムの崩壊からやちよを助ける為に、自ら手を離し奈落へと落ちて行った。 あの時やちよは確かに見た、いろはの身体に巻き付いたリボンを。 アレは間違いなく巴マミが魔力で作り出した物。 一度目は水名神社でいろはを魔女と勘違いし、二度目はマギウスの手先と化し襲って来た魔法少女。 マミのリボンに絡め取られたいろはがその後どうなったかは分からない。 だからマギウスの本拠地を突き止め、いろはを取り戻すべく神浜中のウワサを潰して回っているというのに。 よりにもよって何故今なのか。 焦りと苛立ちで端正な顔が歪むのを抑えられない。 《あなた、まだ分からないの》 酷く耳障りな声がした。 誰なのかは考えずとも分かる。 《いつまで無駄な事を続けるのかしら》 あの時と同じだ。 いろはの死を否定するやちよを嘲笑うように囁く。 《環いろはは死んだのよ?》 《あなたの願いのせいで、あなたと関りを持ってしまったせいで》 《何時まで現実から目を背けるの?》 相変わらずこちらの心を容赦なく抉るような言葉の数々。 聞く必要は無いと思っていても、体が震え出す。 《かわいそうな環いろは。あんなにあなたを信じていたのに、あなたの願いで殺されるなんてね》 「黙れっ!!!」 耐え切れずにやちよは叫ぶ。 周囲を射殺さんばかりに睨みつけ、激情のままに言葉を叩きつけた。 「勝手なことばっかり言わないで!いろはは死んでない!あの娘は、私と約束したのよ! 死んだりしないって!傍にいてくれるって!」 いろはが生きていると信じているからか、或いは最悪の結果から目を逸らす為か。 血を吐くようなやちよの叫びに、声はもう聞こえなくなった。 興奮冷めやらぬまま、やちよは足早にその場を去る。 とにかく、マギウスの翼が無関係ならば早急に殺し合いを止めた後脱出。 反対に関わっているなら好都合、どうにか引き摺り下ろしていろはの居場所を吐かせた後潰してやる。 グリーフシードの確保も必要だろう。じっとしている暇は無い。 (いろはは絶対に生きている……。邪魔をするならマギウスじゃなくても容赦はしない…!!) 自分を壊してしまいそうな怒りを抱え、先の見えぬ暗闇を射抜く。 その瞳は希望を与える魔法少女とは思えない程に、苛烈な色を伴っていた。 【七海やちよ@マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝(アニメ版)】 [状態]:魔力消費(小) [装備]: [道具]:基本支給品一式、ランダム支給品×1~3(確認済み、グリーフシードは無い) [思考・状況] 基本方針:殺し合いを止める。 1:殺し合いにマギウスの翼が関わっているのなら引き摺り下ろし、いろはの情報を吐かせる。 2:殺し合いにマギウスの翼が関わっていないのなら、早急に脱出。 3:グリーフシードを手に入れておきたい。 [備考] ※参戦時期はセカンドシーズン2話で黒江と遭遇する前。 ※ドッペルが使用可能かどうかは後続の書き手に任せます。 『NPC紹介』 【デーモン・ソルジャー@遊戯王OCG】 通常モンスター 星4/闇属性/悪魔族/攻1900/守1500 デーモンの中でも精鋭だけを集めた部隊に所属する戦闘のエキスパート。 与えられた任務を確実にこなす事で有名。
https://w.atwiki.jp/quablonews/pages/135.html
新宿~渋谷~六本木で、深夜11時以降でも入れるスパ、エステ、マッサージ的なお店を探してます。 目的はデートなので、男女で入れて(店内で別れるのはオッケー)、且つ、雰囲気のいいお店が条件です。シティホテルでもいいですが、宿泊できないのと、早く終わる店が多いイメージがあるので… バイト情報誌のネット版で、エステのバイトを見つけました。 渋谷で時給は¥2200~。 面接に行ったところ、出張制だということを知りました。 時給は¥2200~ですが、歩合制と選ぶことができ、 例えば1時間¥10000のコースの場合は、4割(¥4000)もらえるそうです。 お金持ちのリピーターが多く、 一晩に平均2~3人を相手にするそうです。 歩合制をとってる人は、一晩で少なくとも1万、多くて3万ほど稼ぐそうです。 営業時間は夕方~深夜で、送迎あり。 基本的に1人で出張。(客が夫婦などの時は2人でいったりすることも) 客から予約がなかった場合も、最低保障として¥5000はもらえるそうです。 風俗ではないから、もしお客さんにへんな事されそうになったら 途中で出てきちゃってもいいよーとのことです。 が・・・ これって、実際どうなんでしょう?? 風俗に近いものがあるのでしょうか。 内容としては、足ツボやオイルなど多岐に渡っており、 将来エステを開業したい人などにはうってつけのバイトらしいです。 回答はこちら (Yahoo!知恵袋) エステ 渋谷 なら、キャロリーヌ
https://w.atwiki.jp/onnazukino1/pages/4.html
男40才!「かず」です☆ 結婚歴なしの俺ですが、2年前に独立して今「居酒屋」をやってます☆ 仕事に熱中してきた俺には金はあるが、女がいない 仕事に熱中してきた俺には金はあるが、暇が無い 仕事に熱中してきた俺には金はあるが、コネが無い っていう事で俺はこの1年の間に、嫁候補を探す一大決心をした! ってことで、俺は今どうやったらモテるか・・・ 雑誌アンアンを読んでみる・・・ うーん なるほど☆ 今は「癒し系」の男が求められているのかぁ・・・ 俺は身長174cm体重65キロ 顔はどっちかっていうと濃くて ひげが特徴てきだ。 芸能人でいうと・・・誰だろうなぁ~ 誰もいないい・・・ 癒し系に妻夫木と書かれていたが、誰だそれ?テレビをみない俺は早速HP探しにでた。ほほーなるほどコイツかぁ~世間はカッツンっていう流行のジャニーズが売れているのか・・・2006年、俺は人生を振り返った。外見に気を使った最後の日は・・・ちょうど7年前だった。5年付き合った女と別れた俺は、その日から仕事ひとすじの人生に賭けようとはるばる「上京」してきたんだっけ?あの頃はまだキムタクブームで俺もチョイとロンゲにしてたっけ? そんな話はおいておいて、そう!今年は結婚の二文字に賭ける!でももう3ヶ月しかないけど! なんで急に結婚に焦ったかというと・・・ 親が急に病気になっちまって・・末っ子の俺だけが結婚してない事を病床で親父が気にしてたって聞いて・・・ あんな昔堅気の元ヤクザの親父が弱くなった姿みると涙がこみあげてくるぜ!俺も昔はやんちゃしたけど、安心させないと治る病気も治らないような気がして!それで俺は結婚に目覚めたのだ! 「40歳改造計画は今日から始まる!」 まずはこのブヨブヨの腹から!俺は筋トレをする事にした。 そしてその翌日・・・ つづく
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/800.html
「おかーさん、これ捨てるならもらって良い?」 「いいけど…そんな物何に使うの?」 「えっと…学校の工作だよ」 「割らないように気をつけるのよ」 少年はそれを2つタオルに包み、上着のポケットに入れた。 少々不恰好になってしまったが、そんな事も気にせず元気に家を出る。 「おまたせ!まった?」 「いや、そうでもないけど…で、持って来たのか?」 「うん!2個あったよ、早速やってみようか」 少年達は人通りの少ない路地に足を進める。 ゴミが放置してある汚い路地で何か動いていた。 二人はそれに足音を立てないように近づいていく。 「ゆん?なんなの?たべものをくれるの?!くれないなら、どこかにきえてね!れいむはおなかがすいているんだよ!」 「いたね!こいつにしようか?」 「うーん、ゲスまりさの方がおもしろそうなんだけど…まあいいか」 少年の友人が野良れいむを持ち上げる。 少年は家から持ってきた物をポケットから取り出した。 「ゆわーい!おそらをとんでるみ 『ズブッ!』 ゆぼびっ?!」 少年は持ってきた物、使用済みの「電球」をれいむのあにゃるに無理やり押し込んだ。 一瞬何が起きたのか理解できないでいたれいむ。 だがすぐに痛みから涙を流し始める。 「ゆぎぎぎぎ!れいむのあにゃるがぁぁぁ!!」 「うわっ!きもちわりぃ!ってかきったねぇな…」 「じゃあ、もう一個いきまーす!しっかり押さえててね」 必死に身をよじり、逃れようとするれいむ。 そんなれいむのまむまむに少年は2個目の電球を押し当てる。 「ゆふん!やめてね!へんなところをさわらないでね!」 「うるせぇな!ってか気持ち悪いな…」 「ゆびっ!ゆぎぎぎ!いだいよ!そんなものは、はいらないよ!ゆっくりやめてね!」 「何言ってるの?入らないじゃなくて、入れるんだよ!」 「やめろぉぉぉぉ!ゆっぎぃ!ゆがががが!…ゆ……ゆ……ゆ……れいむのばーじんさんががが……」 「ますますきもちわりーなこれ!」 れいむは無理やりまむまむに電球を押し込められ、痛みと悔しさから身を震わせて泣いた。 「じゃあ、そろそろいくか!ちょっとはなれてろよ………ほいっと」 「ゆがぎぎぎ!……ゆわーい!おそらをとん 『パンッ!』 ゆぎゃび?!」 少年の友人はれいむを真上に放り投げるとその場から離れた。 れいむは痛みを忘れ、宙を舞う感覚を楽しんだが、重力には逆らえず落下した。 「ゆぎべべべ!いだいぃぃぃぃ!どおなってるのぉぉぉぉ!!ゆがげがぎがががごごご!」 落下した衝撃で電球が割れた。 電球の破片はれいむの体内に刺さり、れいむを苦しめる。 痛みに耐えられず転がりまわるたびに、ガチャガチャと音を鳴らすれいむ。 少年達はそんなれいむを見て笑っていた。 「ゆびぎがごごご!どぼじでごんなごどずるのぉぉぉぉぉぉ!!」 「ははははっ!なんでって?くくくくくっ!おもしろそうだったからだよ!ははははっ!」 「いぎゃ!ゆぐびび!ゆっぐりでぎないぃぃぃぃぃ!!」 少年達はしばらくれいむを見て楽しむと、何処かに行ってしまった。 れいむは痛みに耐えられず、その日のうちに死んでしまった。 完 子供って無邪気に酷いことしますよね… 自分は小さい頃は無益な殺生はしませんでしたね。 周りの友人は虫や蛙とか殺してましたけど… そんな自分も今ではゆ虐にはまってますねw 徒然あき 挿絵:車田あき
https://w.atwiki.jp/saiyuuryoutizu/pages/20.html
DQ9すれちがい通信募集板(したらば) http //jbbs.livedoor.jp/bbs/subject.cgi/game/48854/ 2chすれちがい掲示板(にちゃんねる、ドラクエFF板) http //schiphol.2ch.net/ff/ 攻略館 http //bbs.kouryakukan.com/dq_sure/ 他 mixiなど これらを見て配布会情報をチェックしてください。 各掲示板によって雰囲気(クレクレはコテをつけるな、など暗黙のルールw)が違うので、地図が欲しい場合は気をつけましょうw